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旧浪岡町 平成16年第4回定例会(第4号) 議事日程・名簿 2004-12-15
旧浪岡町 平成16年第4回定例会(第4号) 本文 2004-12-15

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  1. 青森市議会 2004-12-15
    旧浪岡町 平成16年第4回定例会(第4号) 本文 2004-12-15


    取得元: 青森市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1     午前9時08分 開議 ◯議長(福士銀一君) おはようございます。  ただいまの出席議員は17名です。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。  これより本日の会議を行います。 ───────────────────────────────────────────     日程第1 一般質問 2 ◯議長(福士銀一君) 日程第1、これより一般質問を行います。  9番塚本艶子議員の質問を許します。塚本議員。     〔9番 塚本艶子君 登壇〕 3 ◯9番(塚本艶子君) おはようございます。  9番塚本艶子です。議長のお許しがありましたので、一般質問をさせていただきます。  その前に、青森市・浪岡町の合併について少し話をしてみたいと思います。青森市・浪岡町の合併に関し、昨年9月私が当議会に務めさせていただいて以来の、浪岡町における合併の取り組みと住民投票を求める会についての考察について申し述べたいと思います。  平成の大合併は、少子高齢化社会、財政問題、生活ゾーンの広域化など、さまざまな社会状況を背景に、地方分権・地方自治・行財政改革を目指して、政府の三位一体改革と並行して現在日本全国で取り組まれているところであります。地方自治体は今後どのように地方自治の運営をしていくか、自己決定をどのような形で行っていくのか、その点で住民自治、住民参加のあり方が重要な論点となり、住民投票はその点にかかわってきています。  住民投票については最近注目を集め始めた感がありますが、かなり歴史があるもので、1982年、今から20年以上も前にこのような議論がなされ始め、高知県の窪川町というところで原子力発電所建設の賛否で初めて制定されたものであります。最近は、合併を含め大きな問題がさまざまな分野で発生し、さまざまな争点が絡んで住民投票が積極的に行われているのが現状であります。  我が国の地方自治制度は、憲法第93条において「間接民主主義」を原則として採用し、憲法第95条地方公共団体のみに適用される特別法において「人を選ぶ以外の選挙で地域に適用される法律について直接請求、住民投票」が認められているわけですが、私はこの浪岡町の直接請求・住民投票に際し、発案者がだれであるかが、その組織や運動の性質、人の流れ、活動の方法などを決定する一つの大きな要因であったと考えます。この点について、我が浪岡町の住民投票に関する一つの大きな特徴は、超党派の6名の議員の方々が常にその核となっていること、その後に住民参加による住民投票を求める会へと発展していった点にあります。  また町長リコールに関しては、これは本来国または地方自治体の公職者を国民または住民の意思によって罷免する制度であり、首長や議員の資質や適格性が争点となるべきであるにもかかわらず、青森市との合併の是非を問う住民投票と位置づけた点において、住民の意思を反映させる本来の目的以外に町長リコールを用いていることになると考えます。それについては、こんなことがありました。  ことしの夏、浪岡町とメーン州グリーリーハイスクールとのホームステイで、私の家に宿泊した引率の先生が町長に会われ、その後家に帰ってきて、私が「今町長はリコールで大変だ」と言うと、こんな答えが返ってきました。「町長はどんな悪いことをしたの、やめさせることに値することなの」つまり、「悪いことをしたとしたらそれは町長1人の責任であるが、合併は町長1人で進めているのではない。なぜ、町長1人を糾弾するのか」ということでありました。明快な理論であります。  今回の町長リコールを求める署名収集運動についても、幾つかの疑問があります。民意を最大限に大切にし、一人一人の民意を尊重しているはずの求める会の署名簿に、なぜ全く署名をした覚えのない人の名前があったのかということであります。郷山前、野沢、吉野田などで訪問をしました際に確認されました。住民の意思はどこにあるのでしょうか。また、署名を求める際にも、「合併を進めるため」「町長を救うため」「浪岡町を残していくため」、もちろんこれは一部で全部ではありませんが、このような説明はされるべきではなかったと考えるものであります。  また、今回の住民投票に関しては、メディア、殊にチラシと新聞などのマスメディアの役割は非常に大きかったと私は考えています。メディアが日常的に人々の意識に与える影響力は大きいと考えるところから、それだけにバックデータを持たない数や、「知らないぞ」などとただ不安を与える感情的、煽情的な、正確さを欠き、公平、公正でない情報によって、住民の方々がバイアス、偏見がかかった方向性、そのままの方向性で住民投票によって意思決定をするという危険性を、私たちは十分に認識していなければならないと思うものであります。  例えば、求める会の議員報酬61万円報道は、その最たるものではないでしょうか。私たちは、メディア知識をもって主体的に情報を収集し、果たしてそのメッセージは中立的で民主的か、正当性が十分確保されているかということに絶えず注目し、判断していかなくてはならないと考えます。ともあれ、地方分権が進んでいく中で、地域での住民の意識の変革、さまざまな課題や問題に対する住民の参加意識は、必要不可欠であることは確かであります。
     一体、合併を推進している総務省・自治省は、地方のこの混迷を理解しているのだろうか。合併に限らず、住民投票を間接民主制を基本とした議会性補完型住民投票とみなすのであれば、住民投票の制度化の細則、ガイドラインなどについて自治省は議論を尽くすべきであると考えている昨今であります。ともあれ、全町民の方々にとって有利な合併の選択肢はないものと考えますが、私はしっかりと町民の方々の方を向いて、その幸せのためにこれからも邁進してまいりたいと考えております。  それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 1.青森市・浪岡町の合併について。 1)新市の都市空間の形成に当たり、コンパクト・シティーとユニバーサルデザインを応用した「オンリーワンのまちづくり」への構想は可能かであります。新市建設計画「青森浪岡21世紀まちづくりビジョン・オンリーワンのまちづくりを目指して」の第4「まちづくりの基本方針」において、新たなまちづくりの考え方として、「これからの地方公共団体は、今後の地方分権の中でますます激しくなるであろう地域間競争も踏まえ、自己決定、自己責任に基づいた、これまで以上に主体的な新たなまちづくりへの考え方、取り組みをしていく」ことが述べられている。  その2において、五つの基本視点「まちづくりの方針」において、新市における新たな生活環境を創造するまちづくりを進めるために、ユニバーサルデザインの視点を取り入れた安全かつ快適な歩行・移動のできる環境の整備が挙げられており、その3において「都市空間形成地域別整備方針」に当たっては、それぞれの地域性に応じ自然と調和したコンパクトな都市づくりを行うとあります。このコンパクトな都市づくり、コンパクト・シティーの考え方は、両地域、青森・浪岡の市街地を交流、商業、生活等拠点機能の充実・強化を図ることにより、市街地の無秩序な拡大を防ぎ、郊外部の農地や林野などの自然環境の保全に配慮し、自然の恵みを享受できる快適な都市生活を提供できる都市を形成することとあります。  青森市における都市づくりの基本理念としてのコンパクト・シティーの形成が、都市づくりの現状と課題として、少子高齢化の一層の進展や、郊外開発による市街地中心地の空洞化・ドーナツ化現象、自然環境問題への市民意識の高まりなどから、自然の恵みを享受できる都市生活の提供などを目指し、生活空間の機能を居住・生活中心に複合・統合化するとともに、これまで拡大分散化してきた都市づくりの方向性を、質的な充実、集約化を図る方向へと向け、都市づくりの効率性を高め、環境に与える影響を最小限にするとあります。  青森市都市計画マスタープランでは、雪に強いまちづくり、高齢社会に対応した環境に優しい、災害に強い、効率的で快適なまちづくりを進めるため、コンパクト・シティーの形成を目指すとあり、世界的にも高齢化や環境悪化、防災面での対応策として、車を使わないまちづくりが広がっています。  以上二つの観点から、1)本格的な高齢社会に対応していくため、また新市の今後のまちづくりに対しユニバーサルデザインの視点はどのように取り入れられ、具体的に生かされていくのか。また、コンパクト・シティーとのリンクは可能かについてお伺いいたします。  2)新たなコミュニティーを支える交通アクセスについてであります。新市のまちづくりの基本方針において、地域間の一体化を図るため両地域間の交通アクセス及び公共交通機関の整備・充実を図るとありますが、最近幾人かの町民の方々から以下の2点についてのご意見をいただきましたので、質問させていただきます。  1点目として、せんだって「青い森愉快痛快大作戦」と名づけられ、試験的に実施されました通行料金割引実験についてであります。これは、みちのく有料道路青森自動車道東北自動車道浪岡インターチェンジ青森インターチェンジ間の相互利用が対象でありました。青森・浪岡間の高速道路の通行料金、浪岡・青森 200円、浪岡・青森中央 300円を、さらに継続して安いままで実施できないものだろうかということでした。新聞でも報道されましたとおり、利用率は伸びています。このままの料金で継続できるのか、またどのような判断基準で決定されるのかについてお伺いいたします。  2点目として、JR奥羽線、浪岡・青森間の複線化についてであります。平成15年9月の第3回定例会におきまして、前古村議員の質問に対する町長の答弁によりますと、毎年大変粘り強くJR秋田支社に陳情されているとのことでありました。今日、利用客の減少から複線化は多くの問題を抱えているとしても、通勤や通学に利用している方々も多く、複線化になれば利用客もふえるのではという、いわばイタチごっこ的議論がなきにしもあらずですが、新幹線の青森延伸や採算性が向上すれば、まだまだ可能性はあるとお考えでしょうか。ことしも陳情に行かれたのでしょうか。その手ごたえについてお伺いいたします。また、JR秋田支社の目指す利用客の条件、人数についてお伺いいたします。  3)新市における男女共同参画社会推進について。浪岡町の現状を踏まえた青森市との一体的な活動及びチャレンジ両立支援に基づく男性、女性政策への提言はであります。  浪岡町男女共同参画社会推進委員会は平成12年10月に発足、4年が経過し、本年16年3月31日は浪岡男女共同参画プランが県内において第5番目に策定されたところであります。議会の先輩の方々からも、男女共同参画の「共同」は男女がともに等しく同じくという観点ではなく、ともに働くの「共働」が適当だと思うとのご意見等もいただいております。推進委員の一人として、関心興味を持っていただいていることをうれしく思うものであります。  確かに21世紀の男性・女性を取り巻く社会の構造、経済システムの課題などは、こうした視点を混在させているものと考えられるものであります。男女共同参画社会の形成においては、男女が社会の対等な構成員として、自分の意思で社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、男女が均等に政治的・社会的・文化的利益を享受することができ、ともに責任を負うべき社会を形成するとしてとらえられていかなくてはならないというのが、その片方での考えであります。そしてその実現のために、あらゆる社会システム男女共同参画の視点、仕組みとして組み込むことが大切であります。  以上の観点から、平成16年6月第2回定例会において浪岡男女共同参画プラン策定後は、プランに沿った地域としての取り組みをしていくとのことでありましたが、仕事と子育て両立支援に対する地域の特性を生かした施策に結びつく行政としての提言についてお伺いいたします。  以上で、壇上からの質問を終わらせていただきます。 4 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 加藤新吉君 登壇〕 5 ◯町長(加藤新吉君) おはようございます。  塚本艶子議員の質問にお答えをいたします。  まず最初に、青森市・浪岡町の合併について。新市の都市空間の形成に当たり、コンパクト・シティーとユニバーサルデザインを応用した「オンリーワンのまちづくり」の構想は可能かであります。新市のまちづくりは、議員が申し上げた新市建設計画「青森浪岡21世紀まちづくりビジョン」に掲載してございます。  この中での基軸となるまちづくりの基本方針では、五つの基本視点を定めてそれぞれに重点施策を掲げておりますけれども、これは新市全体の方針であります。一方、都市空間形成においては、一つにはそれぞれの地域特性に応じて自然と調和したコンパクトな都市づくりを行うこと。二つには両地域間の一体化を図るため、交通アクセス及び公共交通機関の整備・充実を図ることとしてございます。  これは、端的に申し上げますとすれば、市街地の無秩序な拡大を防ぎ、郊外部の農地・林地などの自然環境の保全に配慮して、自然の恵みを享受できる快適な都市づくりを行うとするコンパクト・シティーの考え方であります。  さらに、地域別の整備方針につきましては、青森市においては「新市の行政の拠点、産業、学術・芸術の集積を生かした拠点としての整備を図る。」浪岡町においては、「新市の食料供給、農産物生産の拠点、自然環境と調和した観光レクリエーション、ゆとりある住環境を生かした拠点としての整備を図る。」としてございます。  新市建設計画「青森浪岡21世紀まちづくりビジョン」の策定に当たっては、青森公立大学の山本教授を委員長に両市町から6名ずつ、さらに弘前大学渋谷助教授を加えた14名が中心になって策定したところでありますが、その基本になっているのが青森市、浪岡町の基本構想及び長期総合計画であることは言うまでもありません。  また、基本構想、長期総合計画の次に都市計画など個別の計画が存在することになります。青森市都市計画マスタープランにおける交通体系に関する基本方針においても、そのような位置づけになります。  さて、コンパクト・シティーはまちづくりの一つの手法であって、まちづくりにおけるユニバーサルデザインはまちづくりの内容であろうと考えてございます。そういう意味からは、当然リンクできるものと思ってございます。  しかし、現実はバリアフリーを考えて事業実施している状況であり、これがさらに進展していってすべてにわたってバリアを感じさせない状況になったとき、その理想がユニバーサルデザインであろうと考えてございます。  次に、新たなコミュニティーを支える交通アクセスについてでございます。  青森市と合併した場合、両地域の一体性を確保するためには、交通アクセスの整備は欠かせないものであります。このため、合併後において新たなアクセス道路も計画されているところであります。このアクセスに関しては、先般東北自動車道浪岡インターチェンジから青森インターチェンジ青森東インターチェンジまで9月27日から11月26日までの間、通行全車種を対象に50%の料金割引社会実験が行われ、利用する我々にとっては今後においてもぜひ継続していただきたいと感じたところであります。  この料金の決定は日本道路公団が行うものであって、道路整備特別措置法第11条第1項によって定められているもので、市町村の要望がなかなか通らないことでもあります。  2点目のJR奥羽本線の複線化でありますけれども、毎年JR秋田支社へ陳情を粘り強く行ってまいりまして、ことしも田舎館村長を団長に県議会東北新幹線対策鉄道問題対策特別委員長太田議員ほか県企画政策部次長を事務局代表として総勢14名で陳情をいたしたところであります。昨年は、私が陳情団団長として出向いたのでありますけれども、大変厳しい問題であると感じてございます。  しかし、JRでは採算性の向上が複線化の決め手であると結論づけていることから、新幹線の青森延伸等によって利用者が増加し、採算がとれるようになった場合は、複線化の可能性はあると考えております。  利用客につきましては、平成15年実績で年間78万 6,000人となっておりますが、昭和40年では年間 178万 7,000人、昭和50年では 161万 5,000人となっており、往時から 100万人、56%の大幅な減となっているもので、またこの時点での営業係数を把握しておりませんけれども、とりあえずはこの水準に乗せることが複線化の条件として必須になるものと思っております。  次に、男女共同参画社会の推進についてでございます。  浪岡町における男女共同参画社会推進の取り組みは、平成12年の10月に18名の方々に「浪岡町男女共同参画社会推進委員」を委嘱し、地域における男女共同参画社会推進のあり方について、これまでたび重なる研究・研修あるいはフォーラムの開催などを通じた活動を展開してまいりました。  以降平成16年の3月に、浪岡町における男女共同参画社会推進の指針とも言うべき「なみおか男女共同参画プラン」及び普及啓蒙のためのダイジェスト版を作成して、「男女共同参画社会を推進する体制づくり」が整ったことから、現在はその指針に基づいた具体的な活動を展開してございます。  青森市にあっては、昭和55年当時既に青森市婦人連絡会議、現在の青森市女性連絡会議が設置をされて、平成8年の10月に全国でも8番目の男女共同参画都市宣言となり、平成14年10月には「日本女性会議2002あおもり」を開催するなど、全国でも屈指の先進地であります。  この活動状態は、男性も女性もお互いにその人権を尊重し、ともに支え合い、利益も責任も分かち合うとの精神により、多岐にわたってございます。  新市における一体的な活動でありますが、創造会議ではまちづくりの基本方針として人と人とが支え合い「新たな地域社会を創造する」まちづくりの重点施策として、男女共同参画社会の実現に向けた社会参加の促進が掲げられております。  今後は、おおむね5カ年をめどにした新市の中期基本計画の中に、これまで浪岡町が活動を継続して展開している、地域における男女共同参画社会推進のあり方も反映されなければなりません。また、チャレンジ及び両立支援に基づく男性、女性政策の提言でありますけれども、男性女性を問わず、意欲と能力の備わった人材にはひとしく昇進の機会が準備されなければなりません。  仕事と子育ての両立支援は、平成13年6月の男女共同参画会議の中で5本の柱を立てて、遅くとも平成16年までに実施するように、男性も女性も家庭生活における活動とその他の活動を両立させ、安心して子育てができる社会を築くことが重要であるとの提言をいたしてございます。このことから、これらの事項は私としても今後の施策に反映させるよう提言するものであります。 6 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。塚本議員。 7 ◯9番(塚本艶子君) 1番のコンパクト・シティーとユニバーサルデザインについてのところのユニバーサルデザインについてのことなんですけれども、ことしの10月に静岡県で開催された浜名湖の花の万博の売りの一つがユニバーサルデザインでありました。  だれもが暮らしやすい、だれもが不自由さを感じない社会へのこれからの取り組みの中で、読売新聞の報道によると2004年レジャー白書によれば、2015年には全人口の26%を占める高齢者層の余暇の活動のトップは、国内旅行、観光旅行であるとあり、温泉に入り自然を見て、素朴でおいしいものを食べるなど、ユニバーサルデザインは新たな観光客の誘致や地域の再生、これからのまちづくりに欠かせないものであると考えます。殊に、浪岡町は空港から20分以内の好条件を持ち、首都圏からも遠くはなく、しかも温泉や田園、果樹園のある美しい町であります。その新鮮な地場ものの野菜、果物など、豊かな山の幸に恵まれている我が町において、新市における浪岡、これまでの経緯を踏まえた町づくりについて、ユニバーサルデザインの視点からの今後の展開などがあるのかについて、お伺いいたします。 8 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 9 ◯企画調整課長(石村正司君) まず、ユニバーサルデザインということでありまして、これは非常に理想郷に近いことを目標としているものであります。我々が今新市になって、新たな計画ということでは新市建設計画に基づくまちづくりを展開するということにしておるわけです。ただ、この新市建設計画においても、まちづくりに関しての細々なことすべてにわたっての掲載ということはないわけであります。あくまでも、新市になった時点での自治法に基づく基本構想、さらに基本構想に基づく長期総合計画、これらに基づいて事業が展開される。もちろんこれは、新市建設計画なるものというのが正確に反映されるということを前提としての話であります。こういうことでまちづくりを進めたいということであります。  しかし、現実的にはこのまちづくりそのものが理想に近い形で進むかというと、なかなかそうはまいらないということでありますので、このユニバーサルデザインという目標に向かって、こつこつと一つ一つ事業展開していくということがまちづくりの基本だろうと、そういう方向で進めてまいりたいというふうに考えているところであります。もちろん、計画もそういう形になってございます。 10 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。 11 ◯9番(塚本艶子君) 殊に、浪岡町の自然を利用してという、そのような考え等は、視点はありますか。 12 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 13 ◯企画調整課長(石村正司君) 新市建設計画の内容においては、そのほかにコンパクト・シティーということを打ち出しておるわけです。ただ、このコンパクト・シティーの考え方というのは、その空間においての生活しやすいということを前提としておるわけです。例えば、住環境、あるいは住環境の中で商業環境あるいは遊びの環境、これらをコンパクトにまとめるということが基本であろうと、そういうふうに思っています。そういうことで行っていくということがまず基本だろうと、そういうふうにやっていくことがよいまちづくりになっていくだろうと、そういうふうに考えているところであります。 14 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。 15 ◯9番(塚本艶子君) 次に、新市において今後の人口減少、高齢社会等を見据えた、自宅から徒歩や自転車、公共交通機関などで行ける範囲内に医療、食、住、遊などの日常生活の諸機能が集約された、安心・安全快適な生活圏、歩いて暮らせるまちづくりの視点というのがあるんですけれども、この実現についてはどのようにお考えでしょうか。 16 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 17 ◯企画調整課長(石村正司君) まず、考え方そのものがコンパクト・シティーの実現ということなわけであります。ただ、このコンパクト・シティーというのは、例えば具体的に申し上げれば青森の中心部と浪岡町の中心部、さらには浪岡町の郊外にかかわる部分とでは、大きな差異があるわけです。環境的には大きな差異がある。そこの中でその空間の条件に応じたまちづくりをしていかなければならないだろうと、そういうことが基本になります。  また、コンパクト・シティーの考え方もそういうことだと思ってございます。特に中心部においてはインナー、郊外においてアウター、その中間になるのがミッドというような考え方をとっておりまして、その諸条件に応じての適切な建設ということで計画しておるようです。  また、現在のそういう考え方を、今回の新市建設計画の中にも織り込んでおるというような理解をしてございます。 18 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。 19 ◯9番(塚本艶子君) コンパクト・シティーについての土地利用については、昨日も佐藤議員からベッドタウンのことなどが出たわけですけれども、多分浪岡町はアウターの部分に属すると思うんですけれども、コンパクト・シティーの理念を反映させた交通網とか、それから都市交流の軸となる環状線の整備、高齢者とか障害を持つ方々の社会参加を支えるそのような視点を持った交通施設の整備、交通環境の整備などについては、どのようにお考えでしょうか。 20 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 21 ◯企画調整課長(石村正司君) コンパクト・シティーの考え方そのものは、都市計画の中で重要な位置づけをなされているわけで、新市のまちづくりの基本をなすということにはならないということが一つあります。ただそうは言うものの、先ほど来申しているように、中心部と郊外部分の開発ということでは、これは違ってくるのは当然だろうと思っております。特に郊外部分では、中心部へのアクセスの関係、これらについてはしっかりやっていかなければならないだろうと、そういうふうに思っております。  それからもう一つは、青森市の現在の都市計画の中でのコンパクト・シティーの考え方、それから浪岡町と新市になってからの浪岡の部分にかかわる考え方というのは、これは二通りあろうかと思っております。といいますのは、青森市全体から見た場合の浪岡町というのは、もちろん郊外、アウターに属するわけでありますけれども、浪岡町の地域だけという、都市計画が2本あるという考え方に立った場合には、浪岡町の中心部はインナーということになりましょうか、あるいは青森市と比べた場合には2番手のミッドという考え方になりましょうか。そういうことで、二つの考え方ができるだろうと、そう思ってございます。  ただ、その中においてこれからの都市計画での事業の実施において、これは当然建設課の方で行うわけですけれども、その中でどちらがやりやすいのかということは、その建設サイドの中で判断されるべきだろうと思ってございます。 22 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。 23 ◯9番(塚本艶子君) それでは、新市を浪岡町の方としてとらえた場合は、インナーとしての機能をよりユニバーサルデザインに近づけていくというふうにとらえてよろしいんでしょうか。 24 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 25 ◯企画調整課長(石村正司君) ユニバーサルデザインそのものについては、町の理想というとらえ方をしているということであります。したがって、理想の町というのがユニバーサルデザインという、究極というとらえ方をしておると。  ただその中で、その理想のまちづくりをするということでは、どういう形で行うのかというと、例えばバリアフリーのことを一つ例にとれば、今事業実施の段階においては、バリアフリーということで対応しておるわけです。これが当たり前になって、ハードもそれからソフトもすべてバリアフリーというのが当たり前になるというような状況が、このユニバーサルデザインというとらえ方である。したがって、さまざまな事業をしっかりした展開を行っていくことによって、このユニバーサルデザインのまちづくりができるんだと、そういうような理解をしてございます。 26 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。 27 ◯9番(塚本艶子君) ありがとうございました。  次に移ります。新たなコミュニティーを支える交通アクセスについてでありますが、後日の東奥日報の報道によりますと、約6週間で高速道路の割引対象、インターチェンジ間の合計利用台数が1日平均 5,186台で、実験前の 3,218台より61%の増で、青森中央インターチェンジ、浪岡インターチェンジ間の利用は、70%の増加であったそうであります。  ご答弁によりますと、料金決定は日本道路公団によってなされるとのことでしたけれども、新市におきましては両市町のアクセス利便性は殊に重要であります。しかしながら、また利便性においてのみならず、通勤時間帯の渋滞、交通安全、騒音など環境面、利用料金等の経済面からも、早期の見直しと継続を日本道路公団に対してぜひとも積極的に要望していただきたい、そして、実現していただきたいと考えるものでありますが、市町村の要望というのは、通常どのようにしてなされていくのでしょうか。 28 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。 29 ◯建設課長(天内善磨呂君) 高速道路の料金の設定なんですけれども、これに関してはまず公団の方で検討委員会を持って、そこで検討いたします。これは、公団への諮問機関でございます。そして、それから今度は国土交通省の方で、さらにまたこれを検討します。そして、最後に物価問題関係閣僚会議、これは総理の諮問機関ですけれども、そこで検討されてそして再度国交省の方に返って、そして料金が設定されるというシステムになってございます。ということで、市町村から特別「料金をこれだけにしてください」とか、「安くしてください」とか、そういうふうな過程は特にございません。あくまでも、料金の設定は公団ということになります。ただ、県を通してそのようなお話とかそういうのはありますけれども、特段市町村から直接そういうふうな要望ということはございません。 30 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。 31 ◯9番(塚本艶子君) 理解をいたしました。  次に、3点目の男女共同参画についてですけれども、平成16年の6月の第2回定例会において、先ほども申し上げました「なみおか男女共同参画プラン」策定後は、プランに沿った地域としての取り組みをしていくとのことでありましたけれども、仕事と子育て両立支援に対する地域の特性を生かした施策に結びつく行政としての提言について、もう一度具体的にありましたら伺いたいと思うんですが。 32 ◯議長(福士銀一君) 町おこし対策室長。 33 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) お答え申し上げます。  平成16年3月に策定された「なみおか男女共同参画プラン」の中で取り上げられておりましたように、それを核にして今現在浪岡町の地域に即した男女共同参画活動と申しますか、今推進中であります。さて、その中で仕事と子育ての両立、これをどのように位置づけていくんですかというふうなお話で、またその先には新市になった場合にこれをどう位置づけていくんですかというようなお話だと理解しております。  議員ご承知のとおり、仕事と子育ての両立ということでは、町長の答弁にありましたけれども、平成13年6月国の男女共同参画会議が五つの柱といいますか、両立ライフへの職場改革、それから待機児童ゼロ作戦、それから多様で良質な保育サービスを、それから必要な地域すべてに放課後児童対策を、それで5番目は地域こぞって子育てをと、こういうことで大きい柱五つ立ち上げております。それについておのおの具体的な目標、施策ということでこれに掲げておりまして、目標年次としては16年度までに実施するようにというようなことで、方向づけております。さてそれに基づいて浪岡町は、現在塚本議員が副委員長ということで、特に地域の問題ということで、浪岡町の男女共同参画推進プランの中には五つの柱があるわけなんですが、特にこのことに関して重点的に今後の方策といいますか、それについての検討をしているということで理解しております。  なお、また青森市とのすり合わせといいますか、この後新市になってこれはどうとらえていくのかということなんでありますけれども、現在青森市では多様な男女共同参画事業をやっております。今申し上げた、仕事と子育ての両立支援のための独立した行事というのは、展開していないそうであります。ただいずれにしても、種々の男女共同参画事業を展開している中に、さまざまな形でこれらのものが組み込まれて展開していっているということであります。ですから、この後新しい男女共同参画プランをつくるに当たって、この辺のところはもう少し膨らませて重点的に取り扱うよう、これからも働きかけていかなければいけないのではないか、このように考えております。 34 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。 35 ◯9番(塚本艶子君) 五つの柱立てについて、殊にお伺いしたいと考えていたのは職場改革についてのことなんですけれども、このポイントについてはどのようにお考えでしょうか。 36 ◯議長(福士銀一君) 町おこし対策室長。 37 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) 今申し上げましたように、仕事と子育ての両立への理念といいますか、それについては全く否定するものでありません。ただ、先ほどのユニバーサルデザインと同じとは言いませんけれども、かなり類似していると思います。理想的には「こうあればいいな」ということでの目標設定だろうと。企画課長も申し上げてありますように、理想はそこに掲げながらもこつこつと今ある状況を検証し、それを少しずつ修正しながら目標ということで進んでいくべきが一番の対応策だろうと、こういうふうに考えています。 38 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。 39 ◯9番(塚本艶子君) 私はユニバーサルデザイン、コンパクト・シティーに関しての理想と男女共同参画の理想とは全く異なるものであると、見解を異にしますけれども。なぜかといいますと、男女共同参画は明らかに実現する数値であるとか目標であるとか年度がきちんと決まっております。この点を外しては、男女共同参画は語れないと思うんですけれども。やはり仕事と子育ての両立支援において、これから女性が社会に進出していく、職場で働く、このことについて非常に職場改革というものは重要な点を持ってくるわけで、例えば家事と育児とか、それから介護、このようなサンドイッチ世代とかそういうものに対しての支援策とかというのは非常に重要になってくるので、一つ一つの具体的な方向性であるとかそのようなものが必要であると考えるんですけれども。労働時間の短縮とかフレックスタイムとかについては、どのようにお考えでしょうか。 40 ◯議長(福士銀一君) 町おこし対策室長。 41 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) 塚本議員がおっしゃるように、全くそれは取り組まなければいけない課題だろうし、目標だろうと思います。ただ具体的に、今この地域でフレックスタイムがどうのとか具体的な話になると、そこまでまだ取り組みが浸透しているかなと。浸透していないからどうということではないんですけれども、現実を見た場合にはそれはどうなるのかなと。いずれにしても、それは塚本議員がおっしゃるように目標といいますかそれに向かって日々の活動展開というようなことでは必要なことだろうと、こんなことで考えております。 42 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。 43 ◯9番(塚本艶子君) 私も男女共同参画に携わっている者として、室長のお答えに対してはわかる部分もあるんですけれども、まだまだ浸透していない部分、これから取り組む部分というのがあるわけですから、もっときちんとやはり家事育児に対して、フレックスタイム、それからチャレンジ支援の五つの中で、ライフスタイルの見直しとかこういうことにもう少しきちんと関心を持って、施策あるいは政策提言をしていかなければ、これからなかなか女性が働くということ、それから男性と女性の共同ということは難しいのではないかと考えております。  以上で、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 44 ◯議長(福士銀一君) 9番塚本艶子議員の一般質問が終わりました。  暫時休憩いたします。     午前10時01分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午前10時20分 再開 45 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。
     引き続き一般質問を行います。  4番海老名鉄芳議員の質問を許します。     〔4番 海老名鉄芳議員 登壇〕 46 ◯4番(海老名鉄芳君) おはようございます。  昨日の奥瀬議員同様、私も余りこういうところでものをしゃべるのが得意でないタイプでありますので、何とかよろしくご協力のほどお願いいたします。  それでは質問に入らせていただきます。  私は、行政に身近な役場をどのようにとらえていたのか、それらのことを議員をやる前はどのように思っていたのか、考えてみました。その中で、やはり役場というのはできれば行きたくないところ、面倒くさいところぐらいにしか見ていない時期がほとんどです。行政上の多少の優遇措置等があった場合には、避けて通れないというときは来たといいますか、役場ですから、そういうところだと思っております。また、役場職員から一般町民の用事はといえば、やはりもろもろの苦情、その他それらに対する相談、調整が主なものではないかと。  そういう意味で私は、行政に遠い人といいますか、そういう方々というのはそれなりに社会的に自立しており、行政がどういう形態になろうがどういう行政を行っていようが、どういう行政のあり方にも基本的には全く関心もなく、私もそういう時期がありましたけれども、末端の行政の組織として町内会の会費を集めにくるのに協力するくらいと。市長がだれであれ、議員がだれであれ、これもまた関心がない。多くのそういう方々というのは、そういうことではないのかなと、私はそう思っております。  また、やはり住民の中にもその地域に根を張っていないと、そういう方々は特にそういうことになるのではないかと。行政のあり方に関心のある方は、やはりそれなりに社会的にある意味では弱者と申しますか、それともう一点は、行政を仕事の場にしてそれなりにそこから収入を得ている方ではないかと、私はそのように考えております。  そういう中で、私もそういう時期があったわけなんですけれども、20代から40代の方々を私も今回の住民投票の署名集め等、いろいろな選挙の折等を見ましても、やはり意図的に署名しないとか選挙に行かないとかでなくて、無意識にそういう形になって、無意識のうちの投票に行かないと、今回の町長リコールの折もこういう方々が私はかなり出るんではないかと、そういうことではもっと町政にいろいろな形で関心を持っていただきたいと、そのように考えております。  そこで、町役場職員を初めとする自治体職員の責務について、先般2人の方がこの場で多少言及しておりました。私もその話を聞きまして、かなり勘違いをしているんじゃないかと思います。見識が非常に低いんではないか、そう感じたわけなんですけれども。役場職員と申しますか自治体職員の責務というのは、日本国憲法第15条で「全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、かつ職務の遂行に当たっては全力を挙げてこれに専念する」、これが義務づけられているわけです。  先ほども申しましたけれども、2議員より「合併に当たっては町職員が町長を先頭に庁舎一丸となって進まなければならない。それが責務であり義務である」と、そういうようなくだりを述べていた方がありまして、私はやはり日本国憲法と、こういう基本というものをやはり理解していないと、そのように私は思っております。  本当に町役場職員が一体となるべきであったならば、私ども住民投票を求める会の意見に従い、町民の意向というものをはっきり確認できたならば、その結果についてやはり私は全体の奉仕者として役場職員が今の体制を支持し、責務を全うするのではないかと、そのように私は思っております。それがまた、町役場職員の義務であると、私はそう思っています。  昨年来の経過の中で、町民と多く接している町職員としては、今現在確信が得られない状況の中で町長リコールの推移を見守るということは、これは当然のことであって、それこそ私は憲法の精神に沿ったものであるというように思っております。そのことにつきましても、この先冷静に判断して行動していただきたいと、そのように思っております。また、当然でありますが、昨年来の「町民の意向、民意は青森市との合併に反対」という立場から、もろもろのことにつきまして質問させていただきます。  今回の「オンリーワン」の冊子は、きのう企画課長が自画自賛しておりましたけれども、私もそれなりに町民がわかりやすくまとめられていて、従来の説明に比べますとよかったのではないかと、そのように評価しております。この冊子の持つ意味は何であったのかということに、私は非常に疑問を持ったわけなんですけれども。  町では従来、再三再四にわたって住民説明会なるものを実施してきまして、私どもも合併の手だてとしてはそれなりに、理解は得られないまでも努めてきたのではないかと、そういう姿勢というのは私は評価しているわけなんですけれども。そういう中で、町長リコールの阻止のために今回公費を使ったのはどうなのかと、私はそのように感じました。今回の冊子が、町長リコールに反対する会のチラシと連動して町内会から配布されたということは、私は行政のトップとしてやはり見識がないなと、非常にそのように感じました。  今回の「オンリーワンのまちづくり」と申しますか、合併の目的というものはやはり私はこの冊子を見まして、全く感じることができませんでした。やはり「オンリーワン」、唯一のまち、どこにもないまち、そういうまちというのはどういうまちなのかと、それがやはり冊子の中から感じられない。財政難の対処策としての合併であるならば、やはりそれを全面に出して、私は町民の理解を得るべきであるし、またこの「オンリーワン」の中においてその後に来る夢というものを提示するのが、私は行政の務める最もふさわしい町民に説明する場ではなかったのか。  それら等が全くなく、公共施設の乱立と申しますかそういう内容であって、また今町民は公共施設の乱立というものを求めているとは、私は到底そう思っておりません。私なりに真の豊かさというのは何なのか、いろいろ考えてみております。これは私だけでなくて、人類がこの地球上に出ましてから 2,000万年になるか 3,000万年になるかちょっと私はわからないですけれども、そういう形での課題でもあって、これからも課題になっていくと思っております。  そういうことで、私の頭の範囲で、考えられる範囲ではないんですけれども、いろいろ文献等の中からやはり私ども20世紀というのは非常に豊かさを、今までの世紀と比べまして豊かになりました。特に私ども日本というのは、世界に誇れる物質的に豊かな国になりました。ただ、その中におきまして、やはり大量生産大量消費、これによる環境破壊、資源の枯渇等いろいろなことがありまして、いろいろな不安というものを私どもはバブル以降持っているわけなんですけれども、そういう従来の経済システムができなくなっている中、やはり行政というものも私は転換しなければならないと。これは私だけでなくて、皆思っているわけです。それが今回の「オンリーワン」の中では、反映されていないのではないか。  行政というのはやはりこれからは、先ほど塚本議員もいろいろ持続可能な社会、環境に配慮したそういう資源循環型のシステムに変わっていかなければならないと、そういうふうに言っていましたけれども、やはりその中での豊かさというものを私どもは考えなければならないのではないか、私はそう考えております。  先般の一般質問の中にもちょっと申し上げたんですけれども、やはり私どもは分をわきまえる、分をわきまえるということはわかると思うんですけれども、身の程をわきまえるという意味なんですけれども、それがやはり私は非常に必要なことではないかと、そのように考えております。この地域社会の持続的な発展のためには、私は自分の身の丈に合った、分をわきまえた、そういう生活様式、行政スタイルというものを私どもみんなが考えて、それを実践していく。その中に、やはり夢をいかに位置づけていくかということが、私はこの地域を本当に豊かで暮らしやすいそういう地域にできるんではないかと。これは私だけの考えですので、異論はいろいろな方があると思います。  そういうことから、今回のビジョンというものがベストと考えているのかということを質問いたします。  2番目になります。浪岡事務所の事務機構についてであります。町では、総務、企画、会計課の一部門が残る形で、現状に近い事務機構というように再三再四答弁しており、さらに農林部も分散型の行政を展開する中で設置すると言っていますが、現在町で考えている案を示していただければと思います。  3番目に入ります。合併議決会議録について。一昨日、昨日、工藤敏秀議員、工藤祥三議員の一般質問の中で、私はいろいろな形ではっきりしてきたのは、県と国の事前協議を経て県議会に合併議案を提出するためには、27日までに提出しなければならないという、そういう特殊事情が発生し、今回の問題が起こったということでありますが、50年に1回あるかないかの合併の会議録が正式な手続、自治法 123条に基づいていないのであれば、当然私は公文書偽造であり、あたかも「問題ない」と処理していること自体に問題があると考えております。それに対してもう一度見解をお願いします。  4番目のアップルヒルのことです。友の会手数料についてであります。さきにアップルヒル友の会の手数料について監査請求がありましたが、その中で従来、売り上げの8%維持管理費の負担として納付している、これにこのたび新たに水道代の負担を求めているのが、設置条例3条から見ておかしいと思うが、これについて答弁お願いします。また、今なぜ急に指定者管理制度にしなければならないのか、この2点であります。  最後になりますけれども、落ちこぼれの件でありますけれども、これは後ほど加藤智栄子議員が一生懸命やると思いますので、私もほんのちょっとだけさわっておきたいんですけれども、授業に出てもわからない、理解ができない、そういうことから授業中騒ぐ、落ちつかない、そういうことが非常にいろいろな学校でそれなりにあって、これは家庭の教育力ということも私は非常に大きく左右しているのではないかと、そう思っております。それらの延長の中で、クラブ活動でうまくストレスと申しますか、自分の持ち分を発揮している子供たちはいいんですが、放課後校外でいろいろな、私の子供も事件を起こしておりまして困っております。その中で、やはりそれぞれの子供の能力をもう少し引き出し、全部の子供たちにそれなりの夢、目標をいかに持っていただくように、もう少し難しい子供を抱えていると思いますが、やはり現場の先生方には頑張っていただきたいなと。それらにつきまして、答弁をお願いします。  以上であります。 47 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 加藤観吉君 登壇〕 48 ◯町長(加藤新吉君) 4番海老名鉄芳議員の質問にお答えをいたします。  まず最初に、「オンリーワンのまちづくり」についてでございます。青森市と浪岡町が来年4月1日に合併をして、浪岡町の住民に直接かかわりのある部分を紹介したのが、今回発行した「オンリーワンのまちづくりを目指して」という小冊子であります。  今まで、青森市と浪岡町の合併の住民説明会で何度も説明してきたものですけれども、説明会の出席率が議員のご指摘のように低く、合併に対する誤解や不安を取り除くため、浪岡町の全世帯に町内会を通じて配布いたしたものであります。  これは、青森市と浪岡町の事務事業 1,142項目の調整結果をもとに、住民が関心のあるものや合併により浪岡町に今までなかったものなどを、一部ピックアップして掲載をいたしてございます。青森市と合併することで、直接住民に関係する部分で、市民の暮らしや議会・行政編、そして医療・保健・少子化対策編など9項目に分けて説明をいたしております。青森市との新設合併で、浪岡町が真摯に協議してきた経緯から、浪岡町にとって非常に優遇された結果となっております。  住民にわかりやすいように掲載したつもりでありますが、小冊子以外にも知りたいものについては、役場の関係する各課にお問い合わせを願いたいと、こう思ってございます。  次に、浪岡支所の事務機構についてでございます。工藤幸造議員の答弁と重複する部分もありますけれども、浪岡庁舎は浪岡事務所として住民への各種サービスを行うことを基本とし、ほぼ現在の体制が維持されることになってございます。また、浪岡町でこれまで産業として育成してきた農業振興の充実を図るために、農林部の設置も合意されてございます。  組織機構(案)の基本的な考え方でありますけれども、市町村建設計画「青森浪岡21世紀まちづくりビジョン」では、行政組織は集権型ではなく分権分散型とする必要があることとしていることから、地域住民に対するサービス低下を招かないこと、また周辺地域の経済状況を勘案して浪岡庁舎を浪岡事務所(総合支所)と位置づけでおります。  その具体的内容といたしまして、住民に直接影響を与えない管理部門については統合を図ることとし、その結果として市長部局は総務課、税務課、市民課、地域づくり振興課、健康福祉課、都市整備課、下水道課、水道課、会計課浪岡分室、農業委員会とし、児童館、国民保養センター花岡荘等の出先機関についても現状を維持することとしております。教育委員会においては浪岡教育事務所とし、その組織機構はこれまでと同様としてございます。  農林部の設置につきましては、現在青森市の組織機構の中では、産業部に農林業部門があることから、その部門を独立させ浪岡町の農政課と調整を諮り、農林部として数課を設置し、農林業部門の振興と充実を図るとしております。  これにつきましては、あくまでも浪岡町としての組織機構(案)でありますけれども、今後その詳細について青森市と協議、調整を進める中で、浪岡町の組織機構(案)を反映させてまいりたいと、こう考えてございます。  次に、合併議決会議録についてでございます。会議の会議録については3人の議員の方々にお答えをしておりますが、合併関連議案の議決は議員ご承知のとおり10月26日の第3回臨時議会であります。県知事への合併申請の日程が翌日27日の10時に設定されたため、その添付資料として午前9時までには会議録を作成をしなければならない、時間的な制約がありました。  議会会議録は、議会事務局で業者に委託して作成するのが通常であります。しかし、今回の臨時議会の長時間にわたる議会会議録を議会事務局職員3名で作成すること、または業者に委託したとしてもその内容確認等で翌日まで作成するということは、時間的、物理的に不可能であると考えたわけであります。合併申請に添付するためには、合併担当の企画調整課でテープを起こして、職員が手分けをして徹夜作業で会議録を作成したわけであります。  地方自治法第 123条で規定されている議会での会議録とは異なり、時間的制約の中で合併申請用会議録として作成に当たりました。合併関係市町村の議会の議決書があればそれで済むものと思われますが、議会での議決に至った経緯、議論などのやりとりなどを承知したいため、会議録の添付が必要と理解してございます。  いずれにしても、地方自治法第 123条での議会で作成した議事録がありますし、また今回の合併申請用に添付した会議録としても正当であることは認められてございます。  次に、アップルヒルの友の会の手数料についてでございます。平成8年の7月の道の駅「なみおか」の開設に伴い、それまで昭和58年から役場前で自家農産物の販売を実施していた浪岡町青空市場実行委員会がアップル友の会を組織して、現在の農産物直売室で80名の会員により、新鮮でしかも価格を抑えた農家農産物の販売を行い、年々販売額を伸ばし平成15年度では販売額が1億 4,500万円に至っている状況は、大変喜ばしいものであります。しかし、道の駅開設以来今日までの間に、さまざまな状況の変化もまたありました。  アップル友の会の平成15年度一般会計決算には、租税公課として 119万 1,000円が計上をされておりました。平成11年の4月にアップル友の会は、道の駅の管理運営を委託している株式会社アップルヒルに正当な運営に必要な管理経費の負担から、販売額の8%を利用料金として納付しております。また、平成15年の9月から道の駅の下水道が整備され供用されたことから、アップル友の会の使用分を明確にするために検針メーターを取り付け、平成16年3月31日の株式会社アップルヒルとの合意に基づき、4月から応分の負担をいたしてございます。電気料についても、合意に基づき施設全体に係る電気料金の10%を株式会社アップルヒルに納付してございます。  それから、合併後も委託を継続できるのかでございます。平成17年の4月1日の合併に向けて、 1,142項目に及ぶ事務事業の調整を行ってきたことは、議員ご承知のとおりでございます。このことから、合併後の道の駅の取り扱いについては、合併後においても両市町における観光レクリエーション産業・施設の健全な育成及び管理を図る必要から、両市町とも「現行の制度を適用する」としていることから、今議会に指定管理者の指定を追加提案する予定でありますので、よろしくお願いをいたします。  次は、教育委員会の方から答弁をさせます。 49 ◯議長(福士銀一君) 教育長。 50 ◯教育長(成田清一君) 授業についていけない児童・生徒はどこの学校にも少なからずおり、頭を痛めている問題であります。しかし学校では、そういう児童・生徒を出さないように、指導方法の工夫・改善などにより、児童・生徒にとって授業がわかりやすく、しかも充実感を持てるものになるようにするとともに、個人差に応じた細やかな指導、最近では少人数指導それからT・T指導、習熟度別指導の充実を図るなど努めております。  また、必要があると判断される場合は、特に個人指導、特別支援指導と最近言っていますが、1対1の指導と先生方が別室でということまでやっており、個人指導や補修・復習、それから適切な課題を与えることによる家庭学習の指導なども含めて、補充指導の実施を視野に取り組むように学校にお願いしているところであります。 51 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。  海老名議員。 52 ◯4番(海老名鉄芳君) 久しぶりに原稿を長く書きまして、意味不明なことがいっぱいあって、さらにアップルヒルの件も私もよくこれを見ていなかったものですから、もうちょっと別なことを聞いていたつもりが、こっちを見ましたらちょっと違っていまして大変失礼をいたしました。  今回の「オンリーワンのまちづくり」と、これは当然合併に基づいた話でありますので、合併のそれら等いろいろな形のものを二、三ひっくるめまして見解をお聞きしたい。  さきにこういうチラシを皆見たはずだと思うんですけれども、加藤新吉体制をこのまま継続させてはならないと、町役場OB有志の会、私はこの中で覚えている方は割と少ないんですけれども、そういう方が出しまして、これについて私も前段で少しは述べさせていただいたんですけれども。企画課長に私はちょっとお聞きしたいんですけれども、憲法第15条で明示されてあることというのは、この表現というのはまずいんですかどうなんですか。 53 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 54 ◯企画調整課長(石村正司君) ご指名ですので、お答えしたいと思います。  まず、憲法15条というのは、それはそれで結構だと思います。また、公務員たるものはもちろん全体の奉仕者であるべきだということ、それは確かであります。それからもう一つは、組織というものもあるわけであります。行政の中にある行政の中での組織というものがありますので、その組織の機構を壊して機能するわけはないということも、現実的にあるわけですので、その辺その整合というところではもう少し詳しく述べていただきたいものだなと、そういうふうに感じてございます。 55 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 56 ◯4番(海老名鉄芳君) これらに関する件で、昨日合併説明会及び町政報告会の開催についてという形で、佐藤良隆後援会(会長工藤修一)でいろいろこれに書いてあるんですけれども、これをちょっと最後だけ読みますけれども、「よって、今までの議会の流れと今後の町としての方向性を説明する責任があると思い、今その機会をつくることにしました。合併についての説明と町政報告会を兼ねまして、下記により開催いたしますので出席ください」と、こういう形できのうの6時半から女鹿沢公民館で、佐藤良隆後援会の合併説明会及び町政報告会というのが開催されていると。この中に、今合併を推進しております企画調整課の課長補佐が出席して説明を行った。私は、一議員の集まりに全体の奉仕者としての公務員が、町役場職員が出席するべきではないと思うんですけれども、その辺どうですか、助役。 57 ◯議長(福士銀一君) 助役。 58 ◯助役(工藤政光君) 何ですか、私も今聞きましたけれども。町政の報告会ということでありまして、加えて例えば女鹿沢地域の町政部分だということであれば、いわゆる広い範囲の地域の行政の説明会ですので、職員がそれに参加するのはいいと、悪いことではないと私はこういう認識であります。 59 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 60 ◯4番(海老名鉄芳君) ただいま、ちょっとよく理解していないと思うんです。これは、佐藤良隆後援会で開催ということなんです、佐藤良隆後援会で。そういう後援会でそういう場に職員が行って説明するということは、今「全く問題ない」ということなんですけれども、これは総務課長どうなんですか、その辺、15条には。 61 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 62 ◯総務課長(工藤照造君) まず、海老名議員が憲法の15条に基づく全体の奉仕者の中での公務員のあり方というふうなことでお話しして、まさにそれはそのとおりなんでありますけれども、実は我々はそれを受ける形で、地方公務員法の中にも法令等及び上司の職務上の命令に従う義務というのが地方公務員法の中で規定されております。今なぜこのことを申し上げたかと言えば、佐藤良隆後援会がそういう形で案内を出したというふうなことでありますけれども、恐らくそれは二つの意味があったのではないかと。後援会としての説明会と、それから町で今最重要課題として取り組んでおります合併のことについて、さらなる説明をいただくための二つの会合が、二つの目的が一つになって開催されたのではないかと、そういうふうに思っています。  いずれにしても、町で今進めております合併のことについて町民の方がさらなる説明を求めるというふうな形の中では、いかなる町民の方からでもそういう要求があれば、当然職員は出向いて説明をする義務がありますので、そういう形で考えていくとこれは何ら問題ないと、そう思っています。 63 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 64 ◯4番(海老名鉄芳君) 私は、それこそある意味では納得いかないと申しますか、このチラシに書いてあるとおり加藤体制をこのまま継続させてはならない、そういうことの一つの典型ではないかと思うんですけれども。この件は、私もこれで終わりにしますけれども、やはり……。(「続けろ、続けろ)の声あり)  「続けてください」というような推進側の議員の、特に副議長はさきに県の議会にも請願に行って、いろいろな形で、きのう工藤祥三議員が「理不尽な一部の阻止の運動だ」と、そういう意見書をつけて県議会に行っている方がそう言っていますので、私もちょっとだけ言いますけれども、私はやはり今の合併のあり方というものをなぜ問題にするのか。さらに町民がそれに対して理解を得ないのか。やはりその辺の認識が非常に町の理事者側、さらに町幹部職員と言われる方々が、やはり認識がある意味では低いからこういう事態になったと思うんです。  先ほど私も申しましたけれども、当然町役場職員というのは、理事者である町長の意向というものに沿って行政を展開するというのは、これは私は責務であって義務であると思うんです、基本的には。ただそれを前提としまして、全体である町民の意向というものもやはりこれはきっちりとらえて、そういう判断のもとに立って私は職員というものは行動するべきだと思っているし、しなければならないと思っております。  住民投票を私ども再三再四にわたって実施してくださいと、これは理事者側、あと議会の方で間接民主主義を優先するんだから、これは合併特例法の中では当然そうなっているわけなんですけれども、そういう中で実施しないで今日に来て議決という経過を経たわけなんですけれども、今役場の職員並びに町の中ではリコールは成立する、さらに合併の住民投票をやったら青森市に反対、これが多いというのが大体ほとんどの方の認識なわけなんです。私は結果はどうなるかわからないです。そういう認識にあると、町役場職員もそう思っているわけです。  そういう中で、町長がいろいろな形で規則に基づいて権限があるといっても、やはり職員というのはそれなりに全体の奉仕者として、町民のための奉仕者としての責務と申しますか義務というものを、私は当然果たさなければならないと、そういう立場に立って行動するというのが、これは私は役場の職員の務めだと思うんです。  今の総務課長の答弁、さらに助役の答弁ですと、いかなることがあっても町長に従わなければならないんだと、これは重要課題だから町長が決めたことだから、すべて町民はいかに無視しても職員はそれに従わなければならないんだと、そういう答弁です。どうでも、町長がよければいいんだと、町長の指示があればそれでもう全部が通るんだと、そういう人をばかにしたような答弁ですとだめです。人をばかにしたような答弁はだめ。(「町民をばかにしている」の声あり)その辺について助役、もう一回。 65 ◯議長(福士銀一君) 助役。 66 ◯助役(工藤政光君) いわゆる合併ということについて、もっと広く理解していただきたいということで、女鹿沢地域の人に説明をしたということでございますので、そこのところをご理解してください。 67 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 68 ◯4番(海老名鉄芳君) 町長の感想をその以前に、ちょっと聞いておきたいんですけれども。これは、あるところからの話なんですけれども、ですから答えたくなければ答えなくていいんですけれども、青森の佐々木市長が酒の場で酔った後、酒の場というのは当然酔いますので、お酒の場でいろいろな愚痴をこぼしたという話がちょっと私どもの方にも、それなりに聞こえてきまして、「浪岡の加藤さんには困ったものだ」と、そういうふうに何か佐々木市長が、これはインターネットで、もし言っていないんだったら青森の方からちゃんと返してきてほしいんですけれども、そういうふうに言われた。それも1回、2回でないと、そういうことを私どもはお聞きしておりますけれども、そういうことに対しては町長はどう考えていますか。答えたくなきゃ答えなくていいです…… 69 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 70 ◯4番(海老名鉄芳君) やめまして、一応本来の「オンリーワン」の立場に入っていきたいと思っています。私も、「オンリーワン」というこの冊子を見まして、先ほどもほめたわけなんですけれども、非常にある意味では私もわかりやすくてよかったなと。従来のいろいろな合併の説明書というのは、見ていまして私ども毎日見ている中でも非常にわかりづらかったと。それを一般町民の方々は、やはりそれなりには理解ができたのではないかと。まあ、それはそうなんですけれども、私が先ほどもちょっと申したんですけれども、この「オンリーワン」という言葉というのは、どういう意味合いでこれを、これの意味合いというのはどういうことなわけなんですか。町長、その辺ひとつ少し。 71 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 72 ◯企画調整課長(石村正司君) 読んでそのとおり、世界に一つしかない、いわゆる独自なまちを目指すということであります。 73 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 74 ◯4番(海老名鉄芳君) 最近、いろいろな行政体で「オンリーワン」というような言葉というのを使っておりまして、ある意味では行政用語ということで、今後ろの方でスマップも歌っていると、スナックで歌っているとか、そういう補足もしていただきましたけれども、非常に意味不明な不穏当な言葉なわけです。そういう中で、私も先ほど申しましたけれども、非常に「オンリーワン」なるものがこの中から見えてこないと、非常にそれが残念なわけなんですけれども。  今回合併の中で、先ほど塚本議員、さらに先般長谷川議員も男女共同参画とか少子化とか分権とか、いろいろな形のことを申し上げていたわけなんですけれども、今回のまちづくりの中で私はやはりある意味では理念というのが足りないと、そういうふうに再三再四思っているわけです。  ことしは非常に台風が多くて、先般工藤幸造議員もいろいろなことを言って、私どももリンゴの被害を受けたわけなんですけれども、やはりこれは何からくるのかというのはほとんどだれもわからないらしいんですけれども、いろいろ環境破壊というようなのが進んでいると。そういう中におきまして、ある意味では環境対策というものに主眼を置いたまちづくりというものが、やはり私は今の今日的課題だと、これが第1点であります。  さらに少子化問題というのは、何か合併しまして青森市になりますと少子化対策というものは解決して、1.29の、今現在国全体でなっているものが2になるのか3になるのかそれはわからないんですけれども、そういうことがこれは本当に私はできるとは思わないんです、青森市と合併して。  先般、先ほど新聞の社説を持ってきたような方もありますので、私も持ってきたんですけれども。少子化の原因というのは、白書の中で晩婚化・未婚化の進展、夫婦の出生力の低下と。これを分析し、その背景として、仕事と子育てを両立できる環境整備のおくれや、高学歴化、結婚、出産に対する価値観の変化、子供に対する負担感の増大があると、こういう形で従来いろいろな形で指摘され、議論されてまいりまして、それをもとに90年からエンゼルプランとか新エンゼルプランなるもの、さらに少子化対策基本法というんですか、それらもろもろのもので対処してきたんですけれども、ことし前半、非常に問題になりました年金問題の折、出生率がさらに低くなっていると。年金の拠出の基本になる人口推計が、やはり崩れてきている。それら等いろいろあって、そういう形で市町村合併を進めてくださいということなっているんですけれども。  今回の合併で、企画課長どうなんですか。今私どもの町では少子化にどのくらい、これは健康福祉課長の方がいいですね、全体の中でどのくらいの予算を配分しているのか。それをこの先も持続することによって、少子化対策というのはうまくできていくと思っているのか。その辺について、ちょっと説明願えれば。 75 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。 76 ◯健康福祉課長(山内健逸君) 大まかなところしかつかんでいないんですけれども、町全体の予算からしまして少子化に対する経費の割合は、おおむね13%程度と把握してございます。なお少子化対策といいましても、今までの場合は子育てというよりも親が働きやすい環境を育ててきたと。これから、本当の子育ての環境をつくっていかなければいけないのではないかなと、そう感じているところでございます。  今後、青森と合併した時点で、それは解消されるのかということではございますけれども、それは今浪岡町もそうですけれども、国を挙げての次世代行動計画というものを今作成しておりまして、その計画書をもとに全国的に少子化対策に取り組んでいくことになってございますので、その計画書ができ次第、それに従ってまた作業を進めて行くのかなと思っております。  現在、町として少子化対策としてやっている事業としては、一つは保育所。それから大きなものとしては、乳幼児の医療費の助成事業。それから、来年度から県で見直しをしようとしている、教育委員会で出している「すくすく子育て支援事業」の助成。それから、第3子以降の県の助成を一部規制しようという方向で今作業を進めておりますけれども、これにつきましては、各市町村ではぜひ今の制度をそのまま継続していただきたいということで、町村会・市長会挙げて、県の方にお願いしているところでございます。その動向については、まだはっきりしたものが決まっておりませんので、県の方でどういう判断を下すかはまだこれからということでございます。現在わかっているところはそういう状況でございますので、ご理解いただきたいと思います。 77 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 78 ◯4番(海老名鉄芳君) 私も、若干事前に資料をもらっておりまして、浪岡では大体全体の予算の中の13%くらい、こういう子供たちのために、少子化対策として使っているということなんですけれども。青森市の資料を持っていないものですから、私も取り寄せていないものですからわからないんですけれども、青森市の場合はやはり全体の予算の中では浪岡町よりも、恐らく四、五%低いと思うんです。大体すべての予算がそうなっているみたいですので。そういう中では、やはり今回合併の中でうたっている少子化対策と、これら等も私は非常に単なる言葉の遊びでやっていることじゃないかと、そう思っております。  分権の件につきましても、私もちょっと意見を述べさせていただきたいわけなんですけれども。先ほども申しましたけれども、一応私は、分権というものは、行政が余り関与していただきたくないというのが、これが一番の分権になると思うんです。ところが最近、国では何か知らないけれども、すべて道路1本つくるのにも規制があるような、そういう社会を目指しているなと、私はそう感じているんですけれども。  本来分権というのは、やはり国民に余り関与しない。例えば住基カードですか、ああいうものも本来は要らなかったんですけれども、そういうものをつくってみたり、そういう形で非常に肥大化しているわけなんですけれども。そういう肥大化しない行政というものをやはり国民も望んでいると思いますし、そうなるべきだと思うんですけれども。現実はそうなっていないのが、今のスタイルではないかと思うんです。  今回、市町村合併によって国の財政負担は確かに少なくなるんですけれども、一般住民の負担は減るかといったら減らないわけです、これね。企画課長、減らないわけですね、ふえるわけですね。ですから、本来の分権にはなっていないわけです。それを某議員は、あたかも「この先合併しますと、分権なのかな」と、そういう錯覚を起こしている方もあるんですけれども。そういうことなわけなんです。私はこれ以上それにつきましては。  具体的な件で、きのう奥瀬議員も非常にわかりやすい質問をしておりましたので、私もその方に変わりたいと思います。女鹿沢にバスは来るんですか。 79 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長
    80 ◯企画調整課長(石村正司君) きのう奥瀬議員に申し上げておりますとおり、バスが来るかというのは市営バスのことだと思いますので。市営バスは、駅を中心として空港回り、それから7号回りと、この2系統で走るということでございます。したがって、女鹿沢の関係においては、今までどおり弘南バスあるいはプラスして病院の通院バスとスクールバスということで、この二つの独自の制度でもって対応したいということで考えておるところであります。 81 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 82 ◯4番(海老名鉄芳君) 私も、今のバスの件はなぜ聞いたかと申しますと、ちょうどアンケートをやっておいたわけです。私は、ちょっと当初何のことかなと思ったんですけれども。私どもの高齢の方々が、青森に1週間に1回の買物に行けるようになるじゃと。何の話かと思ったら、市営バスが来て無料パスが出る、そういうことでバス路線が決まったみたいですので。  それはそれとして私は、産業小委員会の委員長なる町おこし対策室長にちょっと聞きたいんですけれども。浪岡の町の商店街が合併によってよくなると、再三再四そういう説明が私されてきたなという感じを、おおむね感じとして持っているわけなんですけれども。仮にバスに乗って、私どもの町の町民が青森市に買物に1週間に1回行ったとしますと、浪岡の商店街というのは今よりさらによくなるんですか。単純な質問です、ならないとかなるとかでいい。 83 ◯議長(福士銀一君) 町おこし対策室長。 84 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) 市営バスの運行と商店街の振興を、どう交わるのかというようなお話だと理解しております。今のところ、それについて詳しい検証やら勉強というようなことはまだ積み上げておりませんので、この場での回答を差し控えさせていただきたいと思います。 85 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 86 ◯4番(海老名鉄芳君) 全く正解の回答だと、私もそのように。やはりそういうのは、いろいろなリサーチセンターで調べませんと、さらにいろいろな社会的諸要件を精査してみなければ、答弁できない話だと。  ただ、やはり浪岡の町の商店街というのは、そういう意味のこともやはり心配はしているわけです。ですから、商店街の心配をなくするためには、それらの調査等をきっちりして、青森からもどういう形になったら人が来るのかということを、やはりいろいろな精度の高い調査をして説明をするべきだと思うんです。  それはそれとして、今回少し内容にもう一回入らせていただきますけれども。私は以前、浪岡町調整委員会というんですか、その場でいろいろな各種制度の議論をさせていただいた時期もあったんですけれども。その折、当然今回9ページに出ております「商工業振興編」というのがあるんですけれども、この中で「実際青森の制度はどうなっているんですか。どういう制度なんですか。今現在どういう形で、浪岡の町に波及効果をあらわすことができるんですか」と聞いたら、「そういうことはちょっと今の時点では勉強していない」と、そういう産業小委員会の委員長の答弁がありましたので。  きょう改めまして、やはりそれから非常に時間も過ぎていると思いますし、こういう形で冊子に非常に大きいスペースを出しておりますので、ちょっとその内容につきましてお聞きしたいと。それが浪岡の町に、具体的にどういう形で波及できるのかと。それら等につきまして、全部というのはこれは無理だと思いますので、どれがいいのか。新製品開発助成金というんですか、これらなんかは浪岡でこれから新しいベンチャーを起こす方々は、非常に一つの魅力あるシステムではないかと思います。それについてちょっとお聞きします。 87 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 88 ◯企画調整課長(石村正司君) ここに書いている以上のことは、お答えできないという状況にあります。といいますのは、このことについては前の説明会のときに詳しく申し上げたもので、この説明会の資料をきょう持ち込んでおると思っていましたら、違う冊子を持ってきておりまして、後ほどお答えいたしたいと存じます。申しわけございません。 89 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 90 ◯4番(海老名鉄芳君) 今の件は、私ももうちょっと事前に打ち合わせしておけばよかったと、非常に申しわけなかったんですけれども。  ただ、私が申したいということは、今回のこういうもろもろの制度というのは、これにいろいろな細かいことが書いてあるんですけれども、非常に適用範囲が狭いと。もう一点は、やはり今現在青森市でも県でも、比較的名の通った企業しかこういう制度を活用していないと、そういう状況なわけです。その中で、これを浪岡商店街の方々に「こういう制度があります」という形で、町民にもアピールしていっても、絵にかいたもちよりまだ食えないんじゃないかと私は思うんですけれども。その辺は、町おこし対策室長、どうですか。 91 ◯議長(福士銀一君) 町おこし対策室長。 92 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) 商工業振興策での、今現在青森市にある制度の活用ということでありますけれども。きのうもお答えしてありますように、この後機会をとらえて有利な助成制度の周知に努めたいと思います。 93 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 94 ◯4番(海老名鉄芳君) そのとおりのことで、私もこれにつきましてはそれで終わりたいと思います。  もう一点、私も非常に関心のあることなんですけれども。合併特例債の活用の中で、きのうもだれの質問かちょっと忘れたんですけれども、試験研究機関等の設置と。これは、現在青森市の後潟に何とかという施設があるんですけれども、これとは別途に浪岡町につくるということなんですか。その辺ちょっと、その内容はどういうものなのかというもの、ごく簡単に。 95 ◯議長(福士銀一君) 農政課長。 96 ◯農政課長(成田豊昭君) どういうものかといいますと、うちの方では新市になった場合に、食料供給の拠点という位置づけがまずなされております。そういうことから考えますと、生産・販売・加工、これらの一連の流れの中で、加工も当然出てこなければいけないだろうと。そういうことで、これは昨年産業建設常任委員会の方から、むしろ議会の方から提言されたと私は記憶しています。  それから青森の方には、私もまだその施設を見ていないんですけれども、それに似たような施設として農業指導センターなるものがございます。これとかちあうのかどうか、その辺はまだちょっと私も勉強不足でございまして、これから精査したいとそのように考えています。 97 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 98 ◯4番(海老名鉄芳君) 時間があと10分よりなくなってしまいました。私もちょっと失敗したなと思っていたんですけれども、会議録の件であります。  先ほど答弁にあったように、さらにきのう、おとといの中でも答弁あったように、「非常に時間がない中でやったことで、本来の姿ではなかった。ただ、県ではそれについて問題ないということでありますので、町当局としてはいたし方ない事態であった」と。今回の議事録の問題につきまして、そういう答弁なわけなんですけれども。  私は、やはり合併申請書なるものに、そういうことであったら、なぜあえて会議録をつけて出したのか、そこが私はおかしいところではないかと思うんです。「議決書があればいいんだ」と、そういう答弁を再三再四繰り返して、その中で問題もあった会議録の正本なるものが合併申請書と一緒に出されたと。そういうことにつきましては、もう一回その辺、ごくごく簡単に説明していただきたい。 99 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 100 ◯企画調整課長(石村正司君) 経緯は省いて申し上げます。  まず会議録を求められましたので、そういう添付資料としてつくったと、そういうことであります。  これは当然、時間的制約の中でいわゆる議会の方で作成困難ということで、当課の方で作成した、そしてそれを添付したということであります。したがって、議会でつくった会議録ではないということは、県の方にも申し上げてはございます。 101 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 102 ◯4番(海老名鉄芳君) たまたま、今回議事録署名者の問題とか、さらに内容に問題があったということで問題になったわけなんですけれども、それがなければ一応は大きな問題がなかったという経過、それともう一点は、議会でつくらなかったと。それら等も踏まえまして、私はやはり簡単に申しまして、50年に1回の合併、それだけ重みのある会議録そのものが、ある意味では公文書偽造に当たるようなシステムの中でつくられたと。これについて私は、やはりそれなりに責任をとるべきだと思うんです、けじめをつけると。私はやはり、助役というのは事務方の最高責任者、そういう形で再三再四答弁されているわけです。どうですか、助役。今回の問題につきまして、何かのけじめをつけるということは考えていないですか。 103 ◯議長(福士銀一君) 助役。 104 ◯助役(工藤政光君) 議決の内容を把握するために添付した会議の記録だということですので、私はそれについての責任とかそういうことは考えていません。 105 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 106 ◯4番(海老名鉄芳君) きのうも、再三これはやりとりがあったわけです。本来はこの合併申請書なるもの、本来というよりも当たり前の話なんですけれども。合併申請書というのは、議会で作成したものを、申請書・議決書と一緒に会議録というものを添付して出してやるのが、これが当たり前の話なわけです。それがそういう手順を踏まれていなかったと、それに対して何ら問題がなかったということでしたら、行政というのは何をやっても何も問題がないということになっちゃうんでないか。法律というのは、これはどうなんですか、法律というのは。法律というのは、あってないということなんですか、それは。 107 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 108 ◯企画調整課長(石村正司君) 会議録そのものについては、議決書の裏づけとしての添付ということであります。したがって、このことについては議会で作成したということにとらわれず、企画調整課で作成した会議録でも問題ないと、そういうことで県の意見をいただいてございます。そういうことで合併申請をして、それが受理されて現在に至っていると、そういうことでございます。 109 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 110 ◯4番(海老名鉄芳君) ですから、それは後からの話ですね。本来、県の合併推進室の名古屋課長という方が、私は県庁に行くということはめったにないものですからちょっと顔も忘れちゃったんですけれども、「会議録の原本証明が必要」と。これは一回私どもの方に説明に来たとき、そう言っているわけです。それが「正式な会議録でなくてもよい」と、それは後からの話です。ですから、そういう今回無理な合併の手続をとったということに対して、責任をある意味ではとったらどうですかということです。助役、どうですか。企画課長、これは助役に。 111 ◯議長(福士銀一君) 助役。 112 ◯助役(工藤政光君) 議員から「名古屋さん」という名前が出ましたけれども、私からはその言葉は聞いていませんけれども……。ただ、いろいろきのう以来話し合いをしていますけれども、議論があっち行ったりこっち行ったりということで。ただ言えることは、いろいろ検討の結果、県ではそれを受理したと、この事実があるわけでございますので、それがだめとか悪いとかは町が断定するものではないと、私はこういう認識でございます。 113 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 114 ◯4番(海老名鉄芳君) これは非常に大きい問題だと思うんです。本来踏まなければならない手続を踏まないで、後から行政上の都合で「それはそれでよし」と。私は、そういう合併のあり方というのは、非常に無理があると思うんです。それが今まかり通っているというのが、またおかしい話なんですけれども。それに対して、理事者側も事務方の責任者も「県でそうしているし、法律的には多少の手違いがあったとしても問題がない」、ただそれだけですと、町民に私は説明がつかないと思うんです。そこだと思うんです、助役。もう一回、それをお願いします。 115 ◯議長(福士銀一君) 助役。 116 ◯助役(工藤政光君) 先ほどお答えしたとおりでございます。 117 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 118 ◯4番(海老名鉄芳君) これは幾ら話をしても、時間ももうないですから、ちょっと休憩にしてください。これは幾ら話をしても、同じことの繰り返しです。今、幾ら話をしても同じ答弁なわけだ。さあ、議長。 119 ◯議長(福士銀一君) 暫時休憩します。     午前11時40分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午後11時55分 再開 120 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。  海老名議員。 121 ◯4番(海老名鉄芳君) ただいまの議事録の問題なんですけれども、やはり私はきっちり今回の問題というのは町当局が謝罪するべきだと。こういう手続が、県の事情とはいえ非常に不手際があったと、そういう認識に立ってやはり私は物事を進めなければ、本来の法秩序というものが全くないがしろになってしまって、それらの結果からやはり職員等のもろもろのことがうまくいかなくなっていると、そのように思っております。  以上ですので、終わります。 122 ◯議長(福士銀一君) 4番海老名鉄芳議員の一般質問が終わりました。  昼食のため、暫時休憩します。     午前11時56分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午後 1時13分 再開 123 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。  引き続き、一般質問を行います。  14番加藤智栄子議員の質問を許します。     〔14番 加藤智栄子君 登壇〕 124 ◯14番(加藤智栄子君) 早いもので、私も議員になりこの12月議会で丸2年たちます。改めて皆様にお礼を申し上げるとともに、これからはもっと自分が間違っていないと思うことは信念を持ち、だれに何と批判されようとも雑草のようにくじけず突き進んでいこうと思います。  早速質問に入りたかったのですが、私は11番目の質問者、皆様の質問をじっくり聞いていましたが、昨日どうしても不思議でならないので、思い切って述べさせていただきます。「合併したら○○はどうなるのですか」、こういう質問にどうも違和感がありました。なぜかなと考えると、答えは簡単です。こういう質問の仕方は、合併推進議員が使うのが筋ではないかなと気づいたからです。住民投票を求める会の皆さんの目的は合併阻止のはずだから、「合併したら」で始まる質問はふさわしくはないと思います。それとも、もうあきらめてしまったのかと、素直にそう考えました。  するとそこへ、ちょうど昨日同世代の方から質問を受けました。「あさって県で決まれば、合併決まりなんでしょう」同世代の人は関心を持ってくれている、これは住民投票を求める会の皆さんのおかげで同世代の人も大分興味を持っていたんだなと喜んでいたのですが、すぐ、「あの反対の人たちには」「えー、議員も入っていたの、解散するんでしょう、やっと町が静かになるよ。じゃその議員たちはやめるんだ。ちょっとかわいそうだね」こういう内容でした。私は「うん」とも言えず、返答として「本人たちのよい心、良心次第でしょうね」と答えておきました。だから、「筋を通すとは」ということです。  さきに述べたとおり、合併し、市議会議員になるつもりがあるのなら、ただ文句をつけるのではなく、「よい合併にするためにはこういう意見もあるよ」「これを調べてきたから聞いてほしい」とか、「もっとこうすればよいのじゃないか」というような、助言みたいな言い方になるのではないでしょうか。あとは、先ほど述べた良心に任せます。  では質問に入りたいと思いますが、私の通告内容は母親たちの意見を抜粋したものです。合併するから終わりではなく、これから対等合併をする上で新たなスタートを切るための参考にしていただければ幸いです。合併し、現在の町民のみんなが一つになれるようなまちづくりを目指したいと、私は思います。そのためには、やはり今までのような「前例がないから」とか、「近隣市町村はこうだから」というような考えではなく、いろいろな発想が逆に必要なのではないかと私は考えます。  では、まずはゆとり教育についてです。教育は国家百年の大計とはよく言われるところですが、次の百年の間の日本を脅かす、誤った教育政策が推し進められているという声もあります。このゆとり教育と言われる教育政策で、本当によいのでしょうか。現に、小中学校の指導要領はほぼ10年置きに全面改定されてきたのに、平成14年の春完全実施となったゆとり教育が、1年余りで変更したのは事実だったと認識しております。ますます不安です。  こんなこともありました。ちょうど14年の春に小学校に入学した私の姪の話なんですが、先生がこのゆとり教育に戸惑ってしまったのでしょう。ゆとりを持ち過ぎた結果、2学期後半になってから教科書を終えられないことに気づき、今度はとても早い授業になってしまい、その結果先生の慌てふためいた授業についていけず、結局家での猛勉強になってしまったそうです。3学期は毎日家庭教師だったと、親も大変そうに言っておりました。  私には、4年生を頭に1年生、来年1年生の3人の子供がいます。先日、4年生の国語の教科書を見てみました。こんなにも薄かったかなと思いながら中身を見ると、カラーの挿絵がやたらと多く、「この文章を見て解いてみよう」ではなく、とても「自由な発想で考えてみよう」、こんな内容だったと思います。本当にこれでよいのかと困惑してしまいました。内容もさておきながら、私が一番間違っているのではと考えることは、やはり授業時間です。そして完全週休2日制の現状についてです。昨今の不景気、共働きで、しかもパートだから、親の方が土曜日に仕事というケースが珍しくなく、土曜日に残された子は行き場を失い、遊べる家を探します。土曜日に完全に休みにして、どんなメリットがあったのでしょうかと問いかけてしまいます。  ただ、ゆとり教育だけのせいにはできませんので、関連ある児童館に移ります。子供たちは児童館という場所をどうとらえているのでしょうか。どうも母親が仕事を終え、迎えにきてくれるまでの場所とは思っていません。でも私は、そういう場所でもあるのではないかと思っています。それでなければ、安心して働いていられないからです。ですが、子供たちの見解は、「仲間がいるから、目的がしっかり決まっていて、行きたい場所だから」行くのです。でもその一方では、建物が古いとか遊んでいる子供たちの輪に入っていけないと、行きたがらない子もいるのは事実です。みんなに合うようにはできないのはわかりますが、そう言われてしまって働かなければいけない母は悩んでしまうでしょう。こういうことから、みんなに合わせるのは不可能でも何らかの手助けは必要だと思います。  話がわき道にそれそうなので、通告している児童館の位置、配置などは現状でよいのかお聞きします。位置ですが、例えば昔田んぼの中の学校、北小学校、でも現在は住宅地の中にあります。あの淋城、林本の子供たちはどこの児童館へ行けばよいのでしょうか。私が小さいころお世話になった五本松児童館や、平川児童館という配置だけでよいのでしょうか。それについてと、先も述べましたが、行きたくない子にもう一度投げかけてみたいので、現在実施している児童館の活動などを詳しくお聞きします。  児童館には行かないのなら、せめて青空の下で元気に走ってもらおうと無理につなげ、公園に移ります。順番が逆になってしまいますが、先に「公園が欲しい」という意見です。やはり北小の子供たちのことになってしまい恐縮ですが、淋城・林本、この住宅地は民間です。町に言うより佐藤宅建さんに頼むのが筋でしょうが、福田団地の公園や林本の町営住宅のところにある公園についてお聞きしたかったので、あえて取り上げさせていただきました。  そして次に、「必要なのかな」と私が思っているその公園とは、美人川公園です。この建設は、前町長のときの建設だと私は記憶しております。どういう経過で住民がそれほどまでに望んだ公園だったのかをお聞きしたいと思います。  最後に乳幼児医療費助成制度についてです。これは通告のとおりで、家庭の負担を軽くし、少子化を防ぎたいという思いから、これまでの3歳児以上は入院のときのみの給付を、通院の部分も面倒を見ていただけないかなという質問です。ご答弁よろしくお願いいたします。  では、壇上からの質問を終わります。 125 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 加藤新吉君 登壇〕 126 ◯町長(加藤新吉君) 11人の質問者の中で最後になりましたけれども、14番の加藤智栄子議員の質問にお答えをいたします。  ゆとりの教育につきましては、教育委員会から答弁をさせます。  次に、児童館の配置とあり方についてでございます。まず前段のご質問についてお答えをいたします。各児童館は、自由来館、自由退館を原則といたしておりますので、どこの地区の児童館でも自由に利用できますので、多いに活用をしていただきたいと思ってございます。後段のご質問については、各児童館ではそれぞれの時期に創意工夫をしながら活動を行ってございます。活動の内容を詳しくご説明しますと、昔からの遊びを中心に母親クラブ、老人クラブと一緒になって行う3世代交流事業、学校の夏休み中に行われるキャンプ活動、さらに通常の児童館活動とは別に、日中共稼ぎ等により留守となる家庭の子供たちへの支援を行う事業として、放課後児童健全育成事業も行ってございます。この事業の詳細は、児童館が毎月発行しております「児童館だより」にてPRをいたしておりますので、有効に活用していただきたいと思います。  それから、今ある児童館の箇所ですけれども、やはりこの箇所は今のままで変わりがないと思っております。しかしながら、例えばこれから茶屋町等が大変人口が多くなるわけでございますので、今後それも検討に入れなければならないものだなと考えてございます。  それから、公園についてでございます。「町には意味があるのかと思うような公園がある」とのご指摘でございますけれども、当町においての町民1人当たりの公園の面積は県内でもトップクラスに位置しております。町内の至るところに都市公園や農村公園等数多くの公園が整備されてございます。場所によって利用頻度の違いはありますけれども、これまで広く多くの町民にさまざまな形で利用されており、安らぎと憩いの場を提供してまいりました。このことから、町といたしましてはどの公園も大切な公園であり、町民にとって今後も必要な公園であると認識をいたしてございます。  それから、「公園が欲しい」という声が多数。「ぜひつくってほしい」と悲痛な叫びに対しての行政の考え方でございます。議員がおっしゃる公園は、開発緑地と言われる防災上の空き地であり、一般的開発面積の3%に当たる面積を開発区域内に設ける土地のことと思いますが、過去における開発緑地で事業者が整備した緑地はありますが、町で整備した例はないものと認識をいたしてございます。今後この開発緑地の取り扱いにつきましては、維持管理等を地元町内会と協議をして、より有効な利用活用を考えてまいりたいと思います。また、議員ご指摘の美人川公園等につきましても、やはりもっと町民の方々に利用していただきたいなと考えておるわけでございます。  次に、乳幼児医療についてでございます。乳幼児医療費助成制度は、県の助成事業で、3歳未満の乳幼児については通院・入院に係る医療費、3歳から就学までの幼児については入院に係る医療費を助成する制度で、県内の全市町村が同様に実施している事業であります。近年の少子化傾向は、社会経済や社会保障に大きな影響を及ぼすことが懸念されております。こうしたことから、子育て家庭の経済負担を軽減することは、少子化対策の最重要な課題であります。  乳幼児は特に病気にかかりやすく、長期の療養を要する病気も増加していることから、早期発見と早期治療が重要であります。乳幼児医療費助成制度は、全国の市町村において実施されておりますが、内容の格差が年々増加している状況にあります。  しかし、子供を安心して産み、育てることのできる社会の実現を目指すには、国による支援が不可欠であることから、国としての制度化を働きかけていかなければなりませんので、議員の皆さんのご理解とご協力をお願いをいたします。 127 ◯議長(福士銀一君) 教育長。 128 ◯教育長(成田清一君) ゆとり教育について。受験戦争の過熱や知識偏重の詰め込み教育への反省から、1980年代に検討が始まり、1996年の中央教育審議会答申が導入を提言した、学校週5日制が始まりました。そして「ゆとり」のある教育活動の中で「生きる力」を育成する新しい教育、いわゆる「ゆとり教育」が本格的にスタートしたのは議員ご存じのとおりです。  今は「ゆとり教育」という言葉は余り聞かれなくなりましたが、新しい学習指導要領は、「生きる力」「確かな学力」を持った子供たちを育成するため、学習内容を3割削減した、時間的・精神的なゆとりの中で基礎・基本を確実に習得することをねらいにして実施されているものです。  この新しい教育がスタートすると、学力低下問題が取り上げられたり、いろいろ言われていることは承知しておりますが、「学力」とは「知識を詰め込み、試験で得点が取れる」ということだけを意味しているのではなく、子供たちが生涯を通じて「みずから考える力」をはぐくむために、知識や技能に加えて、学ぶ意欲や思考力・判断力・表現力などを含めた「確かな学力」だと、こう言っています。  私たちは、この新しい学力観に立って意識を変え、新しい教育に取り組んでいかなければと考えているところであります。 129 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。加藤議員。 130 ◯14番(加藤智栄子君) ゆとり教育から、二、三お聞きします。  今の調査OECDですか、アルファベットの意味は何の意味ですか。
    131 ◯議長(福士銀一君) 教育長。 132 ◯教育長(成田清一君) OECDというのは、パリに本部がある経済協力開発機構という、日本語でしゃべれば、その言葉を一つ一つ取り上げたOECDというあれになっています。 133 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。 134 ◯14番(加藤智栄子君) けさちょうど読売新聞に、見出しでもすぐ私でもわかったんですけれども、「ゆとり転換・授業時間増・学力低下に対処」、この対処とか転換とかいう文字を、私はきょう読売新聞さんので初めて見た感じです。対処していただけるようなので安心したんですけれども。例えば、こういうことがもうわかっていたとか、予想していたから、この町はいち早く何か対処を、どこかとは違う、これを予想してこうなるという、「ゆとり教育は間違っているよ」というので対処したという例とかはないんですか。 135 ◯議長(福士銀一君) 教育長。 136 ◯教育長(成田清一君) 「ゆとり教育」と、こう一言で言ってきた、14年から本格的にスタートした新学習指導要領のことは、間違いだということではないと思います。ただ、今議員がおっしゃったように、ここ何日間かの間に、国際的な調査が二つ出ました。これはご存じだと思います。一つは、さっきお話にあった経済協力開発機構のOECDで調べた、読解力、数学的応用、それから科学的応用力、問題解決能力、これを調べるテスト。これともう一つは、国際教育到達度評価学会というところでIEA、ここで調査した基礎的な知識を対象にした調査と、二つ出たんです。一つはきょうきっと東奥日報なんかにも出ていました。  この二つの調査結果で、いずれもトップでなかったと。例えばOECDで調査したのでは読解力、これが大きく前回よりも下がったと。前回は読解力は8位であったんです。それでも大騒ぎしたんです。ところが今、今回の場合は14位であったんです。したがって、どうもこの読解力はすごく下がったのではないかと、こうして問題にしていました。数学の応用問題は、1位であったのが6位になったのです。そして科学的応用力は2位が2位のまま。それから問題解決能力は、今新しく調査したばかりの観点ですが、これが4位だと。  これが出たときにも、もう既に読解力が下がったのでと大騒ぎしておったのですが、今回また出た調査によると、中2の数学、前回のは高校1年生の調査です、そのOECDの調査は。今回のデータ、基礎知識を対象としたものでは、中学校2年生と小学校4年生対象なんです。これで調べたら、数学の問題では前回と同じ5位、5位と。シンガポールが1位です。それから理科は4位から6位になっていたと。それから小学校4年生は、数学は3位が3位のまま。理科は2位から3位になった。  こういう結果が出たものですから、大騒ぎというか非常に新しい学習指導要領のこれに問題があるのではないかという反省などもあり、文部科学大臣が「ゆとり教育」を反省して、「学習指導要領の全体的な見直しを進めなきゃいけないのではないか」という発言をしたと、これが最近のニュースなわけですけれども。  どのようになっていくのか、これは私たちはよくわかりません。中央教育審議会の方で、時間的なものをどうするのかとか、これをやっていくんだと、こう思います。 137 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。 138 ◯14番(加藤智栄子君) ありがとうございます。  やっぱり成績は悪いよりいい方がよくて、他国に負けないようにこの中央審議会が慎重に検討を進めていただきたいなと思います。この時間とか先ほど中央審議会だと言いましたけれども、では現在やっぱりゆとり教育の中での週休2日制という部分で、私はどうしてもひっかかります。児童館も関連あるんですけれども、先に児童館で言うと、平日は学校から児童館にそのまま行き、親が迎えにいくまでそう何時間もないけれども、土曜日に家から児童館に行くというのは、やはり距離とかもあるんです。そういうことからも、学校開放というふうにはもっていけないですか。 139 ◯議長(福士銀一君) 教育長。 140 ◯教育長(成田清一君) 児童館の放課後または土曜日等の学童保育というやつですか、そういう形のものとして学校を開放してやれないかと、こういうことなわけですけれども、確かに子供たちがそこしか集まる場所がなくて、児童館も整備されていないでということであれば、考えなきゃいけない問題もあると思います。そのときにその子供たちを見てくれる、把握してくれる、指導してくれる、そういう人たちもそれでは学校に配置しなければいけなくなると、こういうところなどが問題になるかと思います。ただ、土曜日学校開放、学校の先生方が全部見てくださいというわけにはいかないと、こういうことです。 141 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。 142 ◯14番(加藤智栄子君) 今聞いて、そうだなと思いました。やはり、地域の皆さん協力も必要ですね。  児童館の質問はしていいですか。(「どうぞ」の声あり)単純に五本松児童館の改修前に、たしかトイレとかそういうのは聞いたんですけれども、私が保育所のときにはもう何年もたっていたような建物だったと思うんですけれども、築何年でしょうか。 143 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。 144 ◯健康福祉課長(山内健逸君) 五本松児童館の建設は昭和46年ですので、大分古くなっております。トイレにつきましてはただいま改修工事作業中でございまして、もうじき改修されると思います。 145 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。 146 ◯14番(加藤智栄子君) 新築といっても多分無理だと思うので、終わります。  公園に移りたいんですけれども、通告どおり先に。きのう、私は美人川公園に行ってまいりました。通るよりとても広いことにびっくりしたんですけれども。まず簡単に、あのトイレは冬期間、冬の間使用禁止ということにしているんですか、それとも壊れたんですか。 147 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。 148 ◯建設課長(天内善磨呂君) 冬期間は使用を禁止してございます。 149 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。 150 ◯14番(加藤智栄子君) 冬期間というのがいつですかと聞くのもあれですけれども、雪が降ってから使用禁止でもいいんじゃないかなとふと思ってしまって。あそこに何のために行くのかなと考えたんです。よその市、例えば青森市からでもいいけれども、通りがかりちょっとトイレに行きたくなって、トイレらしいものがずっと奥にあったと。本当はもっと手前だったらもっと喜ぶと思うんですけれども、あの奥にトイレを借りに行ったときに、やっと近くまで行って使用禁止という紙が見える。雪が積もっていて「ああ、使えないな」というのは何となく分かっているんですけれども、雪も積もっていないのに、これは私だけでしょうか、使えたらなと思います。  あと、あの下に下りていきました、美人川公園。昔よく見た看板みたいな、お話みたいなのを書いてある、あれの管理というのは、やっぱり町ですか、細かく言うと。 151 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。 152 ◯建設課長(天内善磨呂君) 町管理でございます。 153 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。 154 ◯14番(加藤智栄子君) どうでもよさそうな話ですけれども、やっぱりトイレを借りに行って「何だろうこの公園、美人川と書いてある、どういうお話だろう」と見たいときに、ああいうふうに字が消えていると、とても読めない状態で意味がわからないので、ぜひとも管理をお願いします。  あとは、本当にきのう残念だったんですけれども、私は小さいときに「汚いな、古いな」と、でもそれが何となくお話のような、本当にそうなるんじゃないかなという夢があったんですけれども。きのう行ってみたら、言っていいのかわからないんだけれども、「うそ臭い、げー」というか、何というんでしょうか、人工の池と言っていいんでしょうか。昔の自然の遊水池だったから、とってもきれいな理想、そのお話がわかっちゃう、本当にそういうのがあったんじゃないのかなと思っていたのに、ああいう人工の池。「あれ」と思って、あれは本当にどういうつもりだったんだろう、つくるときの目的は。ただ新しくしたかったのか、お話とかそういうのは全然考えないのか、何というんでしょうか。これは多分私が女だから、そういう言い方ばかりするのかもしれないけれども、何かやっぱり古いからいいものだってあると思うんです。あれがどうしてああいうふうになってしまったのかとびっくりしたんですけれども、思いをお願いします。 155 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。 156 ◯建設課長(天内善磨呂君) あそこの場所は、いわゆる昔から言い伝えとして美人川だとか楊枝杉だとか、そういう町にとっても大切な場所なわけなんです。ところが、近年あそこの地区は荒れ放題になっていまして、せっかくのよい言い伝えが余りよくない状態ですと、非常に後世に残す財産としては好ましくないのではないかということで、確かに井戸を掘ってああいうふうな整備園になりましたけれども、ああいう形を整えて後世に残すという意味を込めて、公園として整備したというふうに私は聞いてございます。 157 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。 158 ◯14番(加藤智栄子君) そういう理由があったんですね。何か寂しい気もするんですけれども。  あと、公園にはいろいろな公園の種別があることを知りました。林本団地付近でよろしいんでしょうか、あの公園の管理は町ですね。あれは、林本の子供たちは、やっぱりあそこで遊び、夏場はあそこが公園と呼べる公園だと思っているらしくて皆行くんですけれども、もうちょっと皆で遊べるように整備はできないものでしょうか。 159 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。 160 ◯建設課長(天内善磨呂君) ご指摘の林本団地の、公園と言われているようですけれども、あそこの場所は開発の緑地なんです、本当は。開発緑地なんです。開発緑地を、事業者が整備したわけなんです。それを、周辺の方々が公園みたいに活用しているというのが状況でございます。ということで、確かに町で今管理はしておりますけれども、先ほど町長の答弁にもありましたように、そこのところは町内の方々とも協議いたしまして、管理とかそういうのもお願いしながら、より有効に今後も活用していきたいなと思っております。  ほかの開発緑地に関しても同様でございます。 161 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。 162 ◯14番(加藤智栄子君) もう一つだけ。では、小さい公園がだめなら大きい公園で。十三湖の道の駅、五所川原の夢野温泉近くの公園、田舎館の道の駅、多分田舎館の道の駅はご存じの方も多いと思うんですけれども、町長がよく「バイパスが通ったから駅前をよくして、町に人を呼びたい」というお話を聞いて、私はその十三湖とか五所川原とか田舎館を見ていて、とてもすごい人なんですね。それで、駅前開発もいいんですけれども、人を呼ぶ方法としてそういう小さい子から大きい子まで遊べるような、楽しい公園ができないものかなという願望なんですけれども、いかがでしょうか。 163 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。 164 ◯建設課長(天内善磨呂君) 当町は、先ほど町長の答弁にもありましたけれども、県内でも公園の1人当たりの面積はトップクラスなんです。それだけ公園面積は、浪岡当町は多いです。ということで、新たに今後大きな公園をつくるという構想は、今のところはございません。ただ、緑道公園でございますけれども、今の駅周辺整備事業、この中で緑道公園の一部なんですけれども、これを整備するという計画はございます。これは近年中に実施する予定でございます。 165 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。 166 ◯14番(加藤智栄子君) でも、本当は欲しいんですけれども、お母さん方は本当に「公園が欲しい、公園が欲しい」と言うんです、佐藤宅建さん。それで今幼児虐待も多いです。小さい子を育てていてよくわかるんですけれども、男の子とかは特に本当に走り回る場所、夏場だけでも自由に遊べる場所が、ぜひとも欲しいなと思います。すると、あの幼児虐待もちょっとは、もしかしたら減る可能性もあるのではないかと私は考えます。遊具でけがとかそういうのもありますけれども、やっぱり親もほっとできる、ちょっと見ていながらでも親子で楽しめる場所とか、お母さんと子供でちょっと行ってストレス解消できるような場所があればいいなと思いますので、これからもよろしくお願いします。終わります。 167 ◯議長(福士銀一君) 14番加藤智栄子議員の一般質問が終わりました。  本日はこれをもって日程を終了いたしました。  ご苦労さまです。     午後1時53分 散会 TOP▲ ©2005Aomori City Assembly. 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