一体、合併を推進している総務省・自治省は、地方のこの混迷を理解しているのだろうか。合併に限らず、住民投票を間接民主制を基本とした
議会性補完型住民投票とみなすのであれば、住民投票の制度化の細則、ガイドラインなどについて自治省は議論を尽くすべきであると考えている昨今であります。ともあれ、全町民の方々にとって有利な合併の選択肢はないものと考えますが、私はしっかりと町民の方々の方を向いて、その幸せのためにこれからも邁進してまいりたいと考えております。
それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
1.青森市・浪岡町の合併について。
1)新市の都市空間の形成に当たり、コンパクト・シティーと
ユニバーサルデザインを応用した「オンリーワンのまちづくり」への構想は可能かであります。
新市建設計画「青森浪岡21
世紀まちづくりビジョン・オンリーワンのまちづくりを目指して」の第4「まちづくりの基本方針」において、新たなまちづくりの考え方として、「これからの
地方公共団体は、今後の地方分権の中でますます激しくなるであろう地域間競争も踏まえ、自己決定、自己責任に基づいた、これまで以上に主体的な新たなまちづくりへの考え方、取り組みをしていく」ことが述べられている。
その2において、五つの基本視点「まちづくりの方針」において、新市における新たな生活環境を創造するまちづくりを進めるために、
ユニバーサルデザインの視点を取り入れた安全かつ快適な歩行・移動のできる環境の整備が挙げられており、その3において「
都市空間形成と
地域別整備方針」に当たっては、それぞれの地域性に応じ自然と調和したコンパクトな都市づくりを行うとあります。このコンパクトな都市づくり、コンパクト・シティーの考え方は、両地域、青森・浪岡の市街地を交流、商業、
生活等拠点機能の充実・強化を図ることにより、市街地の無秩序な拡大を防ぎ、郊外部の農地や林野などの自然環境の保全に配慮し、自然の恵みを享受できる快適な都市生活を提供できる都市を形成することとあります。
青森市における都市づくりの基本理念としてのコンパクト・シティーの形成が、都市づくりの現状と課題として、少子高齢化の一層の進展や、郊外開発による
市街地中心地の空洞化・
ドーナツ化現象、自然環境問題への市民意識の高まりなどから、自然の恵みを享受できる都市生活の提供などを目指し、生活空間の機能を居住・生活中心に複合・統合化するとともに、これまで拡大分散化してきた都市づくりの方向性を、質的な充実、集約化を図る方向へと向け、都市づくりの効率性を高め、環境に与える影響を最小限にするとあります。
青森市
都市計画マスタープランでは、雪に強いまちづくり、高齢社会に対応した環境に優しい、災害に強い、効率的で快適なまちづくりを進めるため、コンパクト・シティーの形成を目指すとあり、世界的にも高齢化や環境悪化、防災面での対応策として、車を使わないまちづくりが広がっています。
以上二つの観点から、1)本格的な高齢社会に対応していくため、また新市の今後のまちづくりに対し
ユニバーサルデザインの視点はどのように取り入れられ、具体的に生かされていくのか。また、コンパクト・シティーとのリンクは可能かについてお伺いいたします。
2)新たな
コミュニティーを支える
交通アクセスについてであります。新市のまちづくりの基本方針において、地域間の一体化を図るため両地域間の
交通アクセス及び
公共交通機関の整備・充実を図るとありますが、最近幾人かの町民の方々から以下の2点についてのご意見をいただきましたので、質問させていただきます。
1点目として、せんだって「青い森愉快痛快大作戦」と名づけられ、試験的に実施されました
通行料金割引実験についてであります。これは、
みちのく有料道路と
青森自動車道、
東北自動車道の
浪岡インターチェンジ、
青森インターチェンジ間の相互利用が対象でありました。青森・浪岡間の高速道路の通行料金、浪岡・青森 200円、浪岡・青森中央 300円を、さらに継続して安いままで実施できないものだろうかということでした。新聞でも報道されましたとおり、利用率は伸びています。このままの料金で継続できるのか、またどのような判断基準で決定されるのかについてお伺いいたします。
2点目として、JR奥羽線、浪岡・青森間の複線化についてであります。平成15年9月の第3回定例会におきまして、前古村議員の質問に対する町長の答弁によりますと、毎年大変粘り強く
JR秋田支社に陳情されているとのことでありました。今日、利用客の減少から複線化は多くの問題を抱えているとしても、通勤や通学に利用している方々も多く、複線化になれば利用客もふえるのではという、いわば
イタチごっこ的議論がなきにしもあらずですが、新幹線の青森延伸や採算性が向上すれば、まだまだ可能性はあるとお考えでしょうか。ことしも陳情に行かれたのでしょうか。その手ごたえについてお伺いいたします。また、
JR秋田支社の目指す利用客の条件、人数についてお伺いいたします。
3)新市における
男女共同参画社会推進について。浪岡町の現状を踏まえた青森市との一体的な活動及び
チャレンジ両立支援に基づく男性、女性政策への提言はであります。
浪岡町
男女共同参画社会推進委員会は平成12年10月に発足、4年が経過し、本年16年3月31日は
浪岡男女共同参画プランが県内において第5番目に策定されたところであります。議会の先輩の方々からも、
男女共同参画の「共同」は男女がともに等しく同じくという観点ではなく、ともに働くの「共働」が適当だと思うとのご意見等もいただいております。推進委員の一人として、関心興味を持っていただいていることをうれしく思うものであります。
確かに21世紀の男性・女性を取り巻く社会の構造、
経済システムの課題などは、こうした視点を混在させているものと考えられるものであります。
男女共同参画社会の形成においては、男女が社会の対等な構成員として、自分の意思で社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、男女が均等に政治的・社会的・文化的利益を享受することができ、ともに責任を負うべき社会を形成するとしてとらえられていかなくてはならないというのが、その片方での考えであります。そしてその実現のために、あらゆる
社会システムへ
男女共同参画の視点、仕組みとして組み込むことが大切であります。
以上の観点から、平成16年6月第2回定例会において
浪岡男女共同参画プラン策定後は、プランに沿った地域としての取り組みをしていくとのことでありましたが、仕事と
子育て両立支援に対する地域の特性を生かした施策に結びつく行政としての提言についてお伺いいたします。
以上で、壇上からの質問を終わらせていただきます。
4 ◯議長(福士銀一君) 町長。
〔町長 加藤新吉君 登壇〕
5 ◯町長(加藤新吉君) おはようございます。
塚本艶子議員の質問にお答えをいたします。
まず最初に、青森市・浪岡町の合併について。新市の都市空間の形成に当たり、コンパクト・シティーと
ユニバーサルデザインを応用した「オンリーワンのまちづくり」の構想は可能かであります。新市のまちづくりは、議員が申し上げた
新市建設計画「青森浪岡21
世紀まちづくりビジョン」に掲載してございます。
この中での基軸となるまちづくりの基本方針では、五つの基本視点を定めてそれぞれに重点施策を掲げておりますけれども、これは新市全体の方針であります。一方、
都市空間形成においては、一つにはそれぞれの地域特性に応じて自然と調和したコンパクトな都市づくりを行うこと。二つには両地域間の一体化を図るため、
交通アクセス及び
公共交通機関の整備・充実を図ることとしてございます。
これは、端的に申し上げますとすれば、市街地の無秩序な拡大を防ぎ、郊外部の農地・林地などの自然環境の保全に配慮して、自然の恵みを享受できる快適な都市づくりを行うとするコンパクト・シティーの考え方であります。
さらに、地域別の整備方針につきましては、青森市においては「新市の行政の拠点、産業、学術・芸術の集積を生かした拠点としての整備を図る。」浪岡町においては、「新市の食料供給、農産物生産の拠点、自然環境と調和した
観光レクリエーション、ゆとりある住環境を生かした拠点としての整備を図る。」としてございます。
新市建設計画「青森浪岡21
世紀まちづくりビジョン」の策定に当たっては、青森公立大学の山本教授を委員長に両市町から6名ずつ、さらに
弘前大学渋谷助教授を加えた14名が中心になって策定したところでありますが、その基本になっているのが青森市、浪岡町の基本構想及び
長期総合計画であることは言うまでもありません。
また、基本構想、
長期総合計画の次に都市計画など個別の計画が存在することになります。青森市
都市計画マスタープランにおける交通体系に関する基本方針においても、そのような位置づけになります。
さて、コンパクト・シティーはまちづくりの一つの手法であって、まちづくりにおける
ユニバーサルデザインはまちづくりの内容であろうと考えてございます。そういう意味からは、当然リンクできるものと思ってございます。
しかし、現実はバリアフリーを考えて事業実施している状況であり、これがさらに進展していってすべてにわたってバリアを感じさせない状況になったとき、その理想が
ユニバーサルデザインであろうと考えてございます。
次に、新たな
コミュニティーを支える
交通アクセスについてでございます。
青森市と合併した場合、両地域の一体性を確保するためには、
交通アクセスの整備は欠かせないものであります。このため、合併後において新たな
アクセス道路も計画されているところであります。このアクセスに関しては、先般
東北自動車道浪岡インターチェンジから
青森インターチェンジ、
青森東インターチェンジまで9月27日から11月26日までの間、通行全車種を対象に50%の
料金割引社会実験が行われ、利用する我々にとっては今後においてもぜひ継続していただきたいと感じたところであります。
この料金の決定は日本道路公団が行うものであって、
道路整備特別措置法第11条第1項によって定められているもので、市町村の要望がなかなか通らないことでもあります。
2点目の
JR奥羽本線の複線化でありますけれども、毎年
JR秋田支社へ陳情を粘り強く行ってまいりまして、ことしも田舎館村長を団長に
県議会東北新幹線対策・
鉄道問題対策特別委員長太田議員ほか
県企画政策部次長を事務局代表として総勢14名で陳情をいたしたところであります。昨年は、私が陳情団団長として出向いたのでありますけれども、大変厳しい問題であると感じてございます。
しかし、JRでは採算性の向上が複線化の決め手であると結論づけていることから、新幹線の青森延伸等によって利用者が増加し、採算がとれるようになった場合は、複線化の可能性はあると考えております。
利用客につきましては、平成15年実績で年間78万 6,000人となっておりますが、昭和40年では年間 178万 7,000人、昭和50年では 161万 5,000人となっており、往時から 100万人、56%の大幅な減となっているもので、またこの時点での営業係数を把握しておりませんけれども、とりあえずはこの水準に乗せることが複線化の条件として必須になるものと思っております。
次に、
男女共同参画社会の推進についてでございます。
浪岡町における
男女共同参画社会推進の取り組みは、平成12年の10月に18名の方々に「浪岡町
男女共同参画社会推進委員」を委嘱し、地域における
男女共同参画社会推進のあり方について、これまでたび重なる研究・研修あるいはフォーラムの開催などを通じた活動を展開してまいりました。
以降平成16年の3月に、浪岡町における
男女共同参画社会推進の指針とも言うべき「なみおか
男女共同参画プラン」及び普及啓蒙のための
ダイジェスト版を作成して、「
男女共同参画社会を推進する体制づくり」が整ったことから、現在はその指針に基づいた具体的な活動を展開してございます。
青森市にあっては、昭和55年当時既に青森市
婦人連絡会議、現在の青森市
女性連絡会議が設置をされて、平成8年の10月に全国でも8番目の
男女共同参画都市宣言となり、平成14年10月には「
日本女性会議2002あおもり」を開催するなど、全国でも屈指の先進地であります。
この活動状態は、男性も女性もお互いにその人権を尊重し、ともに支え合い、利益も責任も分かち合うとの精神により、多岐にわたってございます。
新市における一体的な活動でありますが、創造会議ではまちづくりの基本方針として人と人とが支え合い「新たな地域社会を創造する」まちづくりの重点施策として、
男女共同参画社会の実現に向けた社会参加の促進が掲げられております。
今後は、おおむね5カ年をめどにした新市の
中期基本計画の中に、これまで浪岡町が活動を継続して展開している、地域における
男女共同参画社会推進のあり方も反映されなければなりません。また、チャレンジ及び両立支援に基づく男性、女性政策の提言でありますけれども、男性女性を問わず、意欲と能力の備わった人材にはひとしく昇進の機会が準備されなければなりません。
仕事と子育ての両立支援は、平成13年6月の
男女共同参画会議の中で5本の柱を立てて、遅くとも平成16年までに実施するように、男性も女性も家庭生活における活動とその他の活動を両立させ、安心して子育てができる社会を築くことが重要であるとの提言をいたしてございます。このことから、これらの事項は私としても今後の施策に反映させるよう提言するものであります。
6 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。塚本議員。
7 ◯9番(塚本艶子君) 1番のコンパクト・シティーと
ユニバーサルデザインについてのところの
ユニバーサルデザインについてのことなんですけれども、ことしの10月に静岡県で開催された浜名湖の花の万博の売りの一つが
ユニバーサルデザインでありました。
だれもが暮らしやすい、だれもが不自由さを感じない社会へのこれからの取り組みの中で、読売新聞の報道によると2004年レジャー白書によれば、2015年には全人口の26%を占める高齢者層の余暇の活動のトップは、国内旅行、観光旅行であるとあり、温泉に入り自然を見て、素朴でおいしいものを食べるなど、
ユニバーサルデザインは新たな観光客の誘致や地域の再生、これからのまちづくりに欠かせないものであると考えます。殊に、浪岡町は空港から20分以内の好条件を持ち、首都圏からも遠くはなく、しかも温泉や田園、果樹園のある美しい町であります。その新鮮な地場ものの野菜、果物など、豊かな山の幸に恵まれている我が町において、新市における浪岡、これまでの経緯を踏まえた町づくりについて、
ユニバーサルデザインの視点からの今後の展開などがあるのかについて、お伺いいたします。
8 ◯議長(福士銀一君)
企画調整課長。
9
◯企画調整課長(石村正司君) まず、
ユニバーサルデザインということでありまして、これは非常に理想郷に近いことを目標としているものであります。我々が今新市になって、新たな計画ということでは
新市建設計画に基づくまちづくりを展開するということにしておるわけです。ただ、この
新市建設計画においても、まちづくりに関しての細々なことすべてにわたっての掲載ということはないわけであります。あくまでも、新市になった時点での自治法に基づく基本構想、さらに基本構想に基づく
長期総合計画、これらに基づいて事業が展開される。もちろんこれは、
新市建設計画なるものというのが正確に反映されるということを前提としての話であります。こういうことでまちづくりを進めたいということであります。
しかし、現実的にはこの
まちづくりそのものが理想に近い形で進むかというと、なかなかそうはまいらないということでありますので、この
ユニバーサルデザインという目標に向かって、こつこつと一つ一つ事業展開していくということがまちづくりの基本だろうと、そういう方向で進めてまいりたいというふうに考えているところであります。もちろん、計画もそういう形になってございます。
10 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。
11 ◯9番(塚本艶子君) 殊に、浪岡町の自然を利用してという、そのような考え等は、視点はありますか。
12 ◯議長(福士銀一君)
企画調整課長。
13
◯企画調整課長(石村正司君)
新市建設計画の内容においては、そのほかにコンパクト・シティーということを打ち出しておるわけです。ただ、このコンパクト・シティーの考え方というのは、その空間においての生活しやすいということを前提としておるわけです。例えば、住環境、あるいは住環境の中で商業環境あるいは遊びの環境、これらをコンパクトにまとめるということが基本であろうと、そういうふうに思っています。そういうことで行っていくということがまず基本だろうと、そういうふうにやっていくことがよいまちづくりになっていくだろうと、そういうふうに考えているところであります。
14 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。
15 ◯9番(塚本艶子君) 次に、新市において今後の人口減少、高齢社会等を見据えた、自宅から徒歩や自転車、
公共交通機関などで行ける範囲内に医療、食、住、遊などの日常生活の諸機能が集約された、安心・安全快適な生活圏、歩いて暮らせるまちづくりの視点というのがあるんですけれども、この実現についてはどのようにお考えでしょうか。
16 ◯議長(福士銀一君)
企画調整課長。
17
◯企画調整課長(石村正司君) まず、考え方そのものがコンパクト・シティーの実現ということなわけであります。ただ、このコンパクト・シティーというのは、例えば具体的に申し上げれば青森の中心部と浪岡町の中心部、さらには浪岡町の郊外にかかわる部分とでは、大きな差異があるわけです。環境的には大きな差異がある。そこの中でその空間の条件に応じたまちづくりをしていかなければならないだろうと、そういうことが基本になります。
また、コンパクト・シティーの考え方もそういうことだと思ってございます。特に中心部においてはインナー、郊外においてアウター、その中間になるのがミッドというような考え方をとっておりまして、その諸条件に応じての適切な建設ということで計画しておるようです。
また、現在のそういう考え方を、今回の
新市建設計画の中にも織り込んでおるというような理解をしてございます。
18 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。
19 ◯9番(塚本艶子君) コンパクト・シティーについての土地利用については、昨日も佐藤議員からベッドタウンのことなどが出たわけですけれども、多分浪岡町はアウターの部分に属すると思うんですけれども、コンパクト・シティーの理念を反映させた交通網とか、それから都市交流の軸となる環状線の整備、高齢者とか障害を持つ方々の社会参加を支えるそのような視点を持った交通施設の整備、交通環境の整備などについては、どのようにお考えでしょうか。
20 ◯議長(福士銀一君)
企画調整課長。
21
◯企画調整課長(石村正司君) コンパクト・シティーの考え方そのものは、都市計画の中で重要な位置づけをなされているわけで、新市のまちづくりの基本をなすということにはならないということが一つあります。ただそうは言うものの、先ほど来申しているように、中心部と郊外部分の開発ということでは、これは違ってくるのは当然だろうと思っております。特に郊外部分では、中心部へのアクセスの関係、これらについてはしっかりやっていかなければならないだろうと、そういうふうに思っております。
それからもう一つは、青森市の現在の都市計画の中でのコンパクト・シティーの考え方、それから浪岡町と新市になってからの浪岡の部分にかかわる考え方というのは、これは二通りあろうかと思っております。といいますのは、青森市全体から見た場合の浪岡町というのは、もちろん郊外、アウターに属するわけでありますけれども、浪岡町の地域だけという、都市計画が2本あるという考え方に立った場合には、浪岡町の中心部はインナーということになりましょうか、あるいは青森市と比べた場合には2番手のミッドという考え方になりましょうか。そういうことで、二つの考え方ができるだろうと、そう思ってございます。
ただ、その中においてこれからの都市計画での事業の実施において、これは当然建設課の方で行うわけですけれども、その中でどちらがやりやすいのかということは、その建設サイドの中で判断されるべきだろうと思ってございます。
22 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。
23 ◯9番(塚本艶子君) それでは、新市を浪岡町の方としてとらえた場合は、インナーとしての機能をより
ユニバーサルデザインに近づけていくというふうにとらえてよろしいんでしょうか。
24 ◯議長(福士銀一君)
企画調整課長。
25
◯企画調整課長(石村正司君)
ユニバーサルデザインそのものについては、町の理想というとらえ方をしているということであります。したがって、理想の町というのが
ユニバーサルデザインという、究極というとらえ方をしておると。
ただその中で、その理想のまちづくりをするということでは、どういう形で行うのかというと、例えばバリアフリーのことを一つ例にとれば、今事業実施の段階においては、バリアフリーということで対応しておるわけです。これが当たり前になって、ハードもそれからソフトもすべてバリアフリーというのが当たり前になるというような状況が、この
ユニバーサルデザインというとらえ方である。したがって、さまざまな事業をしっかりした展開を行っていくことによって、この
ユニバーサルデザインのまちづくりができるんだと、そういうような理解をしてございます。
26 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。
27 ◯9番(塚本艶子君) ありがとうございました。
次に移ります。新たな
コミュニティーを支える
交通アクセスについてでありますが、後日の東奥日報の報道によりますと、約6週間で高速道路の割引対象、インターチェンジ間の合計利用台数が1日平均 5,186台で、実験前の 3,218台より61%の増で、青森中央インターチェンジ、
浪岡インターチェンジ間の利用は、70%の増加であったそうであります。
ご答弁によりますと、料金決定は日本道路公団によってなされるとのことでしたけれども、新市におきましては両市町のアクセス利便性は殊に重要であります。しかしながら、また利便性においてのみならず、通勤時間帯の渋滞、交通安全、騒音など環境面、利用料金等の経済面からも、早期の見直しと継続を日本道路公団に対してぜひとも積極的に要望していただきたい、そして、実現していただきたいと考えるものでありますが、市町村の要望というのは、通常どのようにしてなされていくのでしょうか。
28 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。
29 ◯建設課長(天内善磨呂君) 高速道路の料金の設定なんですけれども、これに関してはまず公団の方で検討委員会を持って、そこで検討いたします。これは、公団への諮問機関でございます。そして、それから今度は国土交通省の方で、さらにまたこれを検討します。そして、最後に物価問題関係閣僚会議、これは総理の諮問機関ですけれども、そこで検討されてそして再度国交省の方に返って、そして料金が設定されるというシステムになってございます。ということで、市町村から特別「料金をこれだけにしてください」とか、「安くしてください」とか、そういうふうな過程は特にございません。あくまでも、料金の設定は公団ということになります。ただ、県を通してそのようなお話とかそういうのはありますけれども、特段市町村から直接そういうふうな要望ということはございません。
30 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。
31 ◯9番(塚本艶子君) 理解をいたしました。
次に、3点目の
男女共同参画についてですけれども、平成16年の6月の第2回定例会において、先ほども申し上げました「なみおか
男女共同参画プラン」策定後は、プランに沿った地域としての取り組みをしていくとのことでありましたけれども、仕事と
子育て両立支援に対する地域の特性を生かした施策に結びつく行政としての提言について、もう一度具体的にありましたら伺いたいと思うんですが。
32 ◯議長(福士銀一君) 町おこし対策室長。
33 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) お答え申し上げます。
平成16年3月に策定された「なみおか
男女共同参画プラン」の中で取り上げられておりましたように、それを核にして今現在浪岡町の地域に即した
男女共同参画活動と申しますか、今推進中であります。さて、その中で仕事と子育ての両立、これをどのように位置づけていくんですかというふうなお話で、またその先には新市になった場合にこれをどう位置づけていくんですかというようなお話だと理解しております。
議員ご承知のとおり、仕事と子育ての両立ということでは、町長の答弁にありましたけれども、平成13年6月国の
男女共同参画会議が五つの柱といいますか、両立ライフへの職場改革、それから待機児童ゼロ作戦、それから多様で良質な保育サービスを、それから必要な地域すべてに放課後児童対策を、それで5番目は地域こぞって子育てをと、こういうことで大きい柱五つ立ち上げております。それについておのおの具体的な目標、施策ということでこれに掲げておりまして、目標年次としては16年度までに実施するようにというようなことで、方向づけております。さてそれに基づいて浪岡町は、現在塚本議員が副委員長ということで、特に地域の問題ということで、浪岡町の
男女共同参画推進プランの中には五つの柱があるわけなんですが、特にこのことに関して重点的に今後の方策といいますか、それについての検討をしているということで理解しております。
なお、また青森市とのすり合わせといいますか、この後新市になってこれはどうとらえていくのかということなんでありますけれども、現在青森市では多様な
男女共同参画事業をやっております。今申し上げた、仕事と子育ての両立支援のための独立した行事というのは、展開していないそうであります。ただいずれにしても、種々の
男女共同参画事業を展開している中に、さまざまな形でこれらのものが組み込まれて展開していっているということであります。ですから、この後新しい
男女共同参画プランをつくるに当たって、この辺のところはもう少し膨らませて重点的に取り扱うよう、これからも働きかけていかなければいけないのではないか、このように考えております。
34 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。
35 ◯9番(塚本艶子君) 五つの柱立てについて、殊にお伺いしたいと考えていたのは職場改革についてのことなんですけれども、このポイントについてはどのようにお考えでしょうか。
36 ◯議長(福士銀一君) 町おこし対策室長。
37 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) 今申し上げましたように、仕事と子育ての両立への理念といいますか、それについては全く否定するものでありません。ただ、先ほどの
ユニバーサルデザインと同じとは言いませんけれども、かなり類似していると思います。理想的には「こうあればいいな」ということでの目標設定だろうと。企画課長も申し上げてありますように、理想はそこに掲げながらもこつこつと今ある状況を検証し、それを少しずつ修正しながら目標ということで進んでいくべきが一番の対応策だろうと、こういうふうに考えています。
38 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。
39 ◯9番(塚本艶子君) 私は
ユニバーサルデザイン、コンパクト・シティーに関しての理想と
男女共同参画の理想とは全く異なるものであると、見解を異にしますけれども。なぜかといいますと、
男女共同参画は明らかに実現する数値であるとか目標であるとか年度がきちんと決まっております。この点を外しては、
男女共同参画は語れないと思うんですけれども。やはり仕事と子育ての両立支援において、これから女性が社会に進出していく、職場で働く、このことについて非常に職場改革というものは重要な点を持ってくるわけで、例えば家事と育児とか、それから介護、このようなサンドイッチ世代とかそういうものに対しての支援策とかというのは非常に重要になってくるので、一つ一つの具体的な方向性であるとかそのようなものが必要であると考えるんですけれども。労働時間の短縮とかフレックスタイムとかについては、どのようにお考えでしょうか。
40 ◯議長(福士銀一君) 町おこし対策室長。
41 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) 塚本議員がおっしゃるように、全くそれは取り組まなければいけない課題だろうし、目標だろうと思います。ただ具体的に、今この地域でフレックスタイムがどうのとか具体的な話になると、そこまでまだ取り組みが浸透しているかなと。浸透していないからどうということではないんですけれども、現実を見た場合にはそれはどうなるのかなと。いずれにしても、それは塚本議員がおっしゃるように目標といいますかそれに向かって日々の活動展開というようなことでは必要なことだろうと、こんなことで考えております。
42 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。
43 ◯9番(塚本艶子君) 私も
男女共同参画に携わっている者として、室長のお答えに対してはわかる部分もあるんですけれども、まだまだ浸透していない部分、これから取り組む部分というのがあるわけですから、もっときちんとやはり家事育児に対して、フレックスタイム、それからチャレンジ支援の五つの中で、ライフスタイルの見直しとかこういうことにもう少しきちんと関心を持って、施策あるいは政策提言をしていかなければ、これからなかなか女性が働くということ、それから男性と女性の共同ということは難しいのではないかと考えております。
以上で、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
44 ◯議長(福士銀一君) 9番
塚本艶子議員の一般質問が終わりました。
暫時休憩いたします。
午前10時01分 休憩
───────────────────────────────────────────
午前10時20分 再開
45 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。
引き続き一般質問を行います。
4番海老名鉄芳議員の質問を許します。
〔4番 海老名鉄芳議員 登壇〕
46 ◯4番(海老名鉄芳君) おはようございます。
昨日の奥瀬議員同様、私も余りこういうところでものをしゃべるのが得意でないタイプでありますので、何とかよろしくご協力のほどお願いいたします。
それでは質問に入らせていただきます。
私は、行政に身近な役場をどのようにとらえていたのか、それらのことを議員をやる前はどのように思っていたのか、考えてみました。その中で、やはり役場というのはできれば行きたくないところ、面倒くさいところぐらいにしか見ていない時期がほとんどです。行政上の多少の優遇措置等があった場合には、避けて通れないというときは来たといいますか、役場ですから、そういうところだと思っております。また、役場職員から一般町民の用事はといえば、やはりもろもろの苦情、その他それらに対する相談、調整が主なものではないかと。
そういう意味で私は、行政に遠い人といいますか、そういう方々というのはそれなりに社会的に自立しており、行政がどういう形態になろうがどういう行政を行っていようが、どういう行政のあり方にも基本的には全く関心もなく、私もそういう時期がありましたけれども、末端の行政の組織として町内会の会費を集めにくるのに協力するくらいと。市長がだれであれ、議員がだれであれ、これもまた関心がない。多くのそういう方々というのは、そういうことではないのかなと、私はそう思っております。
また、やはり住民の中にもその地域に根を張っていないと、そういう方々は特にそういうことになるのではないかと。行政のあり方に関心のある方は、やはりそれなりに社会的にある意味では弱者と申しますか、それともう一点は、行政を仕事の場にしてそれなりにそこから収入を得ている方ではないかと、私はそのように考えております。
そういう中で、私もそういう時期があったわけなんですけれども、20代から40代の方々を私も今回の住民投票の署名集め等、いろいろな選挙の折等を見ましても、やはり意図的に署名しないとか選挙に行かないとかでなくて、無意識にそういう形になって、無意識のうちの投票に行かないと、今回の
町長リコールの折もこういう方々が私はかなり出るんではないかと、そういうことではもっと町政にいろいろな形で関心を持っていただきたいと、そのように考えております。
そこで、町役場職員を初めとする自治体職員の責務について、先般2人の方がこの場で多少言及しておりました。私もその話を聞きまして、かなり勘違いをしているんじゃないかと思います。見識が非常に低いんではないか、そう感じたわけなんですけれども。役場職員と申しますか自治体職員の責務というのは、日本国憲法第15条で「全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、かつ職務の遂行に当たっては全力を挙げてこれに専念する」、これが義務づけられているわけです。
先ほども申しましたけれども、2議員より「合併に当たっては町職員が町長を先頭に庁舎一丸となって進まなければならない。それが責務であり義務である」と、そういうようなくだりを述べていた方がありまして、私はやはり日本国憲法と、こういう基本というものをやはり理解していないと、そのように私は思っております。
本当に町役場職員が一体となるべきであったならば、私ども住民投票を求める会の意見に従い、町民の意向というものをはっきり確認できたならば、その結果についてやはり私は全体の奉仕者として役場職員が今の体制を支持し、責務を全うするのではないかと、そのように私は思っております。それがまた、町役場職員の義務であると、私はそう思っています。
昨年来の経過の中で、町民と多く接している町職員としては、今現在確信が得られない状況の中で
町長リコールの推移を見守るということは、これは当然のことであって、それこそ私は憲法の精神に沿ったものであるというように思っております。そのことにつきましても、この先冷静に判断して行動していただきたいと、そのように思っております。また、当然でありますが、昨年来の「町民の意向、民意は青森市との合併に反対」という立場から、もろもろのことにつきまして質問させていただきます。
今回の「オンリーワン」の冊子は、きのう企画課長が自画自賛しておりましたけれども、私もそれなりに町民がわかりやすくまとめられていて、従来の説明に比べますとよかったのではないかと、そのように評価しております。この冊子の持つ意味は何であったのかということに、私は非常に疑問を持ったわけなんですけれども。
町では従来、再三再四にわたって住民説明会なるものを実施してきまして、私どもも合併の手だてとしてはそれなりに、理解は得られないまでも努めてきたのではないかと、そういう姿勢というのは私は評価しているわけなんですけれども。そういう中で、
町長リコールの阻止のために今回公費を使ったのはどうなのかと、私はそのように感じました。今回の冊子が、
町長リコールに反対する会のチラシと連動して町内会から配布されたということは、私は行政のトップとしてやはり見識がないなと、非常にそのように感じました。
今回の「オンリーワンのまちづくり」と申しますか、合併の目的というものはやはり私はこの冊子を見まして、全く感じることができませんでした。やはり「オンリーワン」、唯一のまち、どこにもないまち、そういうまちというのはどういうまちなのかと、それがやはり冊子の中から感じられない。財政難の対処策としての合併であるならば、やはりそれを全面に出して、私は町民の理解を得るべきであるし、またこの「オンリーワン」の中においてその後に来る夢というものを提示するのが、私は行政の務める最もふさわしい町民に説明する場ではなかったのか。
それら等が全くなく、公共施設の乱立と申しますかそういう内容であって、また今町民は公共施設の乱立というものを求めているとは、私は到底そう思っておりません。私なりに真の豊かさというのは何なのか、いろいろ考えてみております。これは私だけでなくて、人類がこの地球上に出ましてから 2,000万年になるか 3,000万年になるかちょっと私はわからないですけれども、そういう形での課題でもあって、これからも課題になっていくと思っております。
そういうことで、私の頭の範囲で、考えられる範囲ではないんですけれども、いろいろ文献等の中からやはり私ども20世紀というのは非常に豊かさを、今までの世紀と比べまして豊かになりました。特に私ども日本というのは、世界に誇れる物質的に豊かな国になりました。ただ、その中におきまして、やはり大量生産大量消費、これによる環境破壊、資源の枯渇等いろいろなことがありまして、いろいろな不安というものを私どもはバブル以降持っているわけなんですけれども、そういう従来の
経済システムができなくなっている中、やはり行政というものも私は転換しなければならないと。これは私だけでなくて、皆思っているわけです。それが今回の「オンリーワン」の中では、反映されていないのではないか。
行政というのはやはりこれからは、先ほど塚本議員もいろいろ持続可能な社会、環境に配慮したそういう資源循環型のシステムに変わっていかなければならないと、そういうふうに言っていましたけれども、やはりその中での豊かさというものを私どもは考えなければならないのではないか、私はそう考えております。
先般の一般質問の中にもちょっと申し上げたんですけれども、やはり私どもは分をわきまえる、分をわきまえるということはわかると思うんですけれども、身の程をわきまえるという意味なんですけれども、それがやはり私は非常に必要なことではないかと、そのように考えております。この地域社会の持続的な発展のためには、私は自分の身の丈に合った、分をわきまえた、そういう生活様式、行政スタイルというものを私どもみんなが考えて、それを実践していく。その中に、やはり夢をいかに位置づけていくかということが、私はこの地域を本当に豊かで暮らしやすいそういう地域にできるんではないかと。これは私だけの考えですので、異論はいろいろな方があると思います。
そういうことから、今回のビジョンというものがベストと考えているのかということを質問いたします。
2番目になります。浪岡事務所の事務機構についてであります。町では、総務、企画、会計課の一部門が残る形で、現状に近い事務機構というように再三再四答弁しており、さらに農林部も分散型の行政を展開する中で設置すると言っていますが、現在町で考えている案を示していただければと思います。
3番目に入ります。合併議決会議録について。一昨日、昨日、工藤敏秀議員、工藤祥三議員の一般質問の中で、私はいろいろな形ではっきりしてきたのは、県と国の事前協議を経て県議会に合併議案を提出するためには、27日までに提出しなければならないという、そういう特殊事情が発生し、今回の問題が起こったということでありますが、50年に1回あるかないかの合併の会議録が正式な手続、自治法 123条に基づいていないのであれば、当然私は公文書偽造であり、あたかも「問題ない」と処理していること自体に問題があると考えております。それに対してもう一度見解をお願いします。
4番目のアップルヒルのことです。友の会手数料についてであります。さきにアップルヒル友の会の手数料について監査請求がありましたが、その中で従来、売り上げの8%維持管理費の負担として納付している、これにこのたび新たに水道代の負担を求めているのが、設置条例3条から見ておかしいと思うが、これについて答弁お願いします。また、今なぜ急に指定者管理制度にしなければならないのか、この2点であります。
最後になりますけれども、落ちこぼれの件でありますけれども、これは後ほど加藤智栄子議員が一生懸命やると思いますので、私もほんのちょっとだけさわっておきたいんですけれども、授業に出てもわからない、理解ができない、そういうことから授業中騒ぐ、落ちつかない、そういうことが非常にいろいろな学校でそれなりにあって、これは家庭の教育力ということも私は非常に大きく左右しているのではないかと、そう思っております。それらの延長の中で、クラブ活動でうまくストレスと申しますか、自分の持ち分を発揮している子供たちはいいんですが、放課後校外でいろいろな、私の子供も事件を起こしておりまして困っております。その中で、やはりそれぞれの子供の能力をもう少し引き出し、全部の子供たちにそれなりの夢、目標をいかに持っていただくように、もう少し難しい子供を抱えていると思いますが、やはり現場の先生方には頑張っていただきたいなと。それらにつきまして、答弁をお願いします。
以上であります。
47 ◯議長(福士銀一君) 町長。
〔町長 加藤観吉君 登壇〕
48 ◯町長(加藤新吉君) 4番海老名鉄芳議員の質問にお答えをいたします。
まず最初に、「オンリーワンのまちづくり」についてでございます。青森市と浪岡町が来年4月1日に合併をして、浪岡町の住民に直接かかわりのある部分を紹介したのが、今回発行した「オンリーワンのまちづくりを目指して」という小冊子であります。
今まで、青森市と浪岡町の合併の住民説明会で何度も説明してきたものですけれども、説明会の出席率が議員のご指摘のように低く、合併に対する誤解や不安を取り除くため、浪岡町の全世帯に町内会を通じて配布いたしたものであります。
これは、青森市と浪岡町の事務事業 1,142項目の調整結果をもとに、住民が関心のあるものや合併により浪岡町に今までなかったものなどを、一部ピックアップして掲載をいたしてございます。青森市と合併することで、直接住民に関係する部分で、市民の暮らしや議会・行政編、そして医療・保健・少子化対策編など9項目に分けて説明をいたしております。青森市との新設合併で、浪岡町が真摯に協議してきた経緯から、浪岡町にとって非常に優遇された結果となっております。
住民にわかりやすいように掲載したつもりでありますが、小冊子以外にも知りたいものについては、役場の関係する各課にお問い合わせを願いたいと、こう思ってございます。
次に、浪岡支所の事務機構についてでございます。工藤幸造議員の答弁と重複する部分もありますけれども、浪岡庁舎は浪岡事務所として住民への各種サービスを行うことを基本とし、ほぼ現在の体制が維持されることになってございます。また、浪岡町でこれまで産業として育成してきた農業振興の充実を図るために、農林部の設置も合意されてございます。
組織機構(案)の基本的な考え方でありますけれども、市町村建設計画「青森浪岡21
世紀まちづくりビジョン」では、行政組織は集権型ではなく分権分散型とする必要があることとしていることから、地域住民に対するサービス低下を招かないこと、また周辺地域の経済状況を勘案して浪岡庁舎を浪岡事務所(総合支所)と位置づけでおります。
その具体的内容といたしまして、住民に直接影響を与えない管理部門については統合を図ることとし、その結果として市長部局は総務課、税務課、市民課、地域づくり振興課、健康福祉課、都市整備課、下水道課、水道課、会計課浪岡分室、農業委員会とし、児童館、国民保養センター花岡荘等の出先機関についても現状を維持することとしております。教育委員会においては浪岡教育事務所とし、その組織機構はこれまでと同様としてございます。
農林部の設置につきましては、現在青森市の組織機構の中では、産業部に農林業部門があることから、その部門を独立させ浪岡町の農政課と調整を諮り、農林部として数課を設置し、農林業部門の振興と充実を図るとしております。
これにつきましては、あくまでも浪岡町としての組織機構(案)でありますけれども、今後その詳細について青森市と協議、調整を進める中で、浪岡町の組織機構(案)を反映させてまいりたいと、こう考えてございます。
次に、合併議決会議録についてでございます。会議の会議録については3人の議員の方々にお答えをしておりますが、合併関連議案の議決は議員ご承知のとおり10月26日の第3回臨時議会であります。県知事への合併申請の日程が翌日27日の10時に設定されたため、その添付資料として午前9時までには会議録を作成をしなければならない、時間的な制約がありました。
議会会議録は、議会事務局で業者に委託して作成するのが通常であります。しかし、今回の臨時議会の長時間にわたる議会会議録を議会事務局職員3名で作成すること、または業者に委託したとしてもその内容確認等で翌日まで作成するということは、時間的、物理的に不可能であると考えたわけであります。合併申請に添付するためには、合併担当の企画調整課でテープを起こして、職員が手分けをして徹夜作業で会議録を作成したわけであります。
地方自治法第 123条で規定されている議会での会議録とは異なり、時間的制約の中で合併申請用会議録として作成に当たりました。合併関係市町村の議会の議決書があればそれで済むものと思われますが、議会での議決に至った経緯、議論などのやりとりなどを承知したいため、会議録の添付が必要と理解してございます。
いずれにしても、地方自治法第 123条での議会で作成した議事録がありますし、また今回の合併申請用に添付した会議録としても正当であることは認められてございます。
次に、アップルヒルの友の会の手数料についてでございます。平成8年の7月の道の駅「なみおか」の開設に伴い、それまで昭和58年から役場前で自家農産物の販売を実施していた浪岡町青空市場実行委員会がアップル友の会を組織して、現在の農産物直売室で80名の会員により、新鮮でしかも価格を抑えた農家農産物の販売を行い、年々販売額を伸ばし平成15年度では販売額が1億 4,500万円に至っている状況は、大変喜ばしいものであります。しかし、道の駅開設以来今日までの間に、さまざまな状況の変化もまたありました。
アップル友の会の平成15年度一般会計決算には、租税公課として 119万 1,000円が計上をされておりました。平成11年の4月にアップル友の会は、道の駅の管理運営を委託している株式会社アップルヒルに正当な運営に必要な管理経費の負担から、販売額の8%を利用料金として納付しております。また、平成15年の9月から道の駅の下水道が整備され供用されたことから、アップル友の会の使用分を明確にするために検針メーターを取り付け、平成16年3月31日の株式会社アップルヒルとの合意に基づき、4月から応分の負担をいたしてございます。電気料についても、合意に基づき施設全体に係る電気料金の10%を株式会社アップルヒルに納付してございます。
それから、合併後も委託を継続できるのかでございます。平成17年の4月1日の合併に向けて、 1,142項目に及ぶ事務事業の調整を行ってきたことは、議員ご承知のとおりでございます。このことから、合併後の道の駅の取り扱いについては、合併後においても両市町における
観光レクリエーション産業・施設の健全な育成及び管理を図る必要から、両市町とも「現行の制度を適用する」としていることから、今議会に指定管理者の指定を追加提案する予定でありますので、よろしくお願いをいたします。
次は、教育委員会の方から答弁をさせます。
49 ◯議長(福士銀一君) 教育長。
50 ◯教育長(成田清一君) 授業についていけない児童・生徒はどこの学校にも少なからずおり、頭を痛めている問題であります。しかし学校では、そういう児童・生徒を出さないように、指導方法の工夫・改善などにより、児童・生徒にとって授業がわかりやすく、しかも充実感を持てるものになるようにするとともに、個人差に応じた細やかな指導、最近では少人数指導それからT・T指導、習熟度別指導の充実を図るなど努めております。
また、必要があると判断される場合は、特に個人指導、特別支援指導と最近言っていますが、1対1の指導と先生方が別室でということまでやっており、個人指導や補修・復習、それから適切な課題を与えることによる家庭学習の指導なども含めて、補充指導の実施を視野に取り組むように学校にお願いしているところであります。
51 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。
海老名議員。
52 ◯4番(海老名鉄芳君) 久しぶりに原稿を長く書きまして、意味不明なことがいっぱいあって、さらにアップルヒルの件も私もよくこれを見ていなかったものですから、もうちょっと別なことを聞いていたつもりが、こっちを見ましたらちょっと違っていまして大変失礼をいたしました。
今回の「オンリーワンのまちづくり」と、これは当然合併に基づいた話でありますので、合併のそれら等いろいろな形のものを二、三ひっくるめまして見解をお聞きしたい。
さきにこういうチラシを皆見たはずだと思うんですけれども、加藤新吉体制をこのまま継続させてはならないと、町役場OB有志の会、私はこの中で覚えている方は割と少ないんですけれども、そういう方が出しまして、これについて私も前段で少しは述べさせていただいたんですけれども。企画課長に私はちょっとお聞きしたいんですけれども、憲法第15条で明示されてあることというのは、この表現というのはまずいんですかどうなんですか。
53 ◯議長(福士銀一君)
企画調整課長。
54
◯企画調整課長(石村正司君) ご指名ですので、お答えしたいと思います。
まず、憲法15条というのは、それはそれで結構だと思います。また、公務員たるものはもちろん全体の奉仕者であるべきだということ、それは確かであります。それからもう一つは、組織というものもあるわけであります。行政の中にある行政の中での組織というものがありますので、その組織の機構を壊して機能するわけはないということも、現実的にあるわけですので、その辺その整合というところではもう少し詳しく述べていただきたいものだなと、そういうふうに感じてございます。
55 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。
56 ◯4番(海老名鉄芳君) これらに関する件で、昨日合併説明会及び町政報告会の開催についてという形で、佐藤良隆後援会(会長工藤修一)でいろいろこれに書いてあるんですけれども、これをちょっと最後だけ読みますけれども、「よって、今までの議会の流れと今後の町としての方向性を説明する責任があると思い、今その機会をつくることにしました。合併についての説明と町政報告会を兼ねまして、下記により開催いたしますので出席ください」と、こういう形できのうの6時半から女鹿沢公民館で、佐藤良隆後援会の合併説明会及び町政報告会というのが開催されていると。この中に、今合併を推進しております企画調整課の課長補佐が出席して説明を行った。私は、一議員の集まりに全体の奉仕者としての公務員が、町役場職員が出席するべきではないと思うんですけれども、その辺どうですか、助役。
57 ◯議長(福士銀一君) 助役。
58 ◯助役(工藤政光君) 何ですか、私も今聞きましたけれども。町政の報告会ということでありまして、加えて例えば女鹿沢地域の町政部分だということであれば、いわゆる広い範囲の地域の行政の説明会ですので、職員がそれに参加するのはいいと、悪いことではないと私はこういう認識であります。
59 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。
60 ◯4番(海老名鉄芳君) ただいま、ちょっとよく理解していないと思うんです。これは、佐藤良隆後援会で開催ということなんです、佐藤良隆後援会で。そういう後援会でそういう場に職員が行って説明するということは、今「全く問題ない」ということなんですけれども、これは総務課長どうなんですか、その辺、15条には。
61 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。
62 ◯総務課長(工藤照造君) まず、海老名議員が憲法の15条に基づく全体の奉仕者の中での公務員のあり方というふうなことでお話しして、まさにそれはそのとおりなんでありますけれども、実は我々はそれを受ける形で、地方公務員法の中にも法令等及び上司の職務上の命令に従う義務というのが地方公務員法の中で規定されております。今なぜこのことを申し上げたかと言えば、佐藤良隆後援会がそういう形で案内を出したというふうなことでありますけれども、恐らくそれは二つの意味があったのではないかと。後援会としての説明会と、それから町で今最重要課題として取り組んでおります合併のことについて、さらなる説明をいただくための二つの会合が、二つの目的が一つになって開催されたのではないかと、そういうふうに思っています。
いずれにしても、町で今進めております合併のことについて町民の方がさらなる説明を求めるというふうな形の中では、いかなる町民の方からでもそういう要求があれば、当然職員は出向いて説明をする義務がありますので、そういう形で考えていくとこれは何ら問題ないと、そう思っています。
63 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。
64 ◯4番(海老名鉄芳君) 私は、それこそある意味では納得いかないと申しますか、このチラシに書いてあるとおり加藤体制をこのまま継続させてはならない、そういうことの一つの典型ではないかと思うんですけれども。この件は、私もこれで終わりにしますけれども、やはり……。(「続けろ、続けろ)の声あり)
「続けてください」というような推進側の議員の、特に副議長はさきに県の議会にも請願に行って、いろいろな形で、きのう工藤祥三議員が「理不尽な一部の阻止の運動だ」と、そういう意見書をつけて県議会に行っている方がそう言っていますので、私もちょっとだけ言いますけれども、私はやはり今の合併のあり方というものをなぜ問題にするのか。さらに町民がそれに対して理解を得ないのか。やはりその辺の認識が非常に町の理事者側、さらに町幹部職員と言われる方々が、やはり認識がある意味では低いからこういう事態になったと思うんです。
先ほど私も申しましたけれども、当然町役場職員というのは、理事者である町長の意向というものに沿って行政を展開するというのは、これは私は責務であって義務であると思うんです、基本的には。ただそれを前提としまして、全体である町民の意向というものもやはりこれはきっちりとらえて、そういう判断のもとに立って私は職員というものは行動するべきだと思っているし、しなければならないと思っております。
住民投票を私ども再三再四にわたって実施してくださいと、これは理事者側、あと議会の方で
間接民主主義を優先するんだから、これは合併特例法の中では当然そうなっているわけなんですけれども、そういう中で実施しないで今日に来て議決という経過を経たわけなんですけれども、今役場の職員並びに町の中ではリコールは成立する、さらに合併の住民投票をやったら青森市に反対、これが多いというのが大体ほとんどの方の認識なわけなんです。私は結果はどうなるかわからないです。そういう認識にあると、町役場職員もそう思っているわけです。
そういう中で、町長がいろいろな形で規則に基づいて権限があるといっても、やはり職員というのはそれなりに全体の奉仕者として、町民のための奉仕者としての責務と申しますか義務というものを、私は当然果たさなければならないと、そういう立場に立って行動するというのが、これは私は役場の職員の務めだと思うんです。
今の総務課長の答弁、さらに助役の答弁ですと、いかなることがあっても町長に従わなければならないんだと、これは重要課題だから町長が決めたことだから、すべて町民はいかに無視しても職員はそれに従わなければならないんだと、そういう答弁です。どうでも、町長がよければいいんだと、町長の指示があればそれでもう全部が通るんだと、そういう人をばかにしたような答弁ですとだめです。人をばかにしたような答弁はだめ。(「町民をばかにしている」の声あり)その辺について助役、もう一回。
65 ◯議長(福士銀一君) 助役。
66 ◯助役(工藤政光君) いわゆる合併ということについて、もっと広く理解していただきたいということで、女鹿沢地域の人に説明をしたということでございますので、そこのところをご理解してください。
67 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。
68 ◯4番(海老名鉄芳君) 町長の感想をその以前に、ちょっと聞いておきたいんですけれども。これは、あるところからの話なんですけれども、ですから答えたくなければ答えなくていいんですけれども、青森の佐々木市長が酒の場で酔った後、酒の場というのは当然酔いますので、お酒の場でいろいろな愚痴をこぼしたという話がちょっと私どもの方にも、それなりに聞こえてきまして、「浪岡の加藤さんには困ったものだ」と、そういうふうに何か佐々木市長が、これはインターネットで、もし言っていないんだったら青森の方からちゃんと返してきてほしいんですけれども、そういうふうに言われた。それも1回、2回でないと、そういうことを私どもはお聞きしておりますけれども、そういうことに対しては町長はどう考えていますか。答えたくなきゃ答えなくていいです……
69 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。
70 ◯4番(海老名鉄芳君) やめまして、一応本来の「オンリーワン」の立場に入っていきたいと思っています。私も、「オンリーワン」というこの冊子を見まして、先ほどもほめたわけなんですけれども、非常にある意味では私もわかりやすくてよかったなと。従来のいろいろな合併の説明書というのは、見ていまして私ども毎日見ている中でも非常にわかりづらかったと。それを一般町民の方々は、やはりそれなりには理解ができたのではないかと。まあ、それはそうなんですけれども、私が先ほどもちょっと申したんですけれども、この「オンリーワン」という言葉というのは、どういう意味合いでこれを、これの意味合いというのはどういうことなわけなんですか。町長、その辺ひとつ少し。
71 ◯議長(福士銀一君)
企画調整課長。
72
◯企画調整課長(石村正司君) 読んでそのとおり、世界に一つしかない、いわゆる独自なまちを目指すということであります。
73 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。
74 ◯4番(海老名鉄芳君) 最近、いろいろな行政体で「オンリーワン」というような言葉というのを使っておりまして、ある意味では行政用語ということで、今後ろの方でスマップも歌っていると、スナックで歌っているとか、そういう補足もしていただきましたけれども、非常に意味不明な不穏当な言葉なわけです。そういう中で、私も先ほど申しましたけれども、非常に「オンリーワン」なるものがこの中から見えてこないと、非常にそれが残念なわけなんですけれども。
今回合併の中で、先ほど塚本議員、さらに先般長谷川議員も
男女共同参画とか少子化とか分権とか、いろいろな形のことを申し上げていたわけなんですけれども、今回のまちづくりの中で私はやはりある意味では理念というのが足りないと、そういうふうに再三再四思っているわけです。
ことしは非常に台風が多くて、先般工藤幸造議員もいろいろなことを言って、私どももリンゴの被害を受けたわけなんですけれども、やはりこれは何からくるのかというのはほとんどだれもわからないらしいんですけれども、いろいろ環境破壊というようなのが進んでいると。そういう中におきまして、ある意味では環境対策というものに主眼を置いたまちづくりというものが、やはり私は今の今日的課題だと、これが第1点であります。
さらに少子化問題というのは、何か合併しまして青森市になりますと少子化対策というものは解決して、1.29の、今現在国全体でなっているものが2になるのか3になるのかそれはわからないんですけれども、そういうことがこれは本当に私はできるとは思わないんです、青森市と合併して。
先般、先ほど新聞の社説を持ってきたような方もありますので、私も持ってきたんですけれども。少子化の原因というのは、白書の中で晩婚化・未婚化の進展、夫婦の出生力の低下と。これを分析し、その背景として、仕事と子育てを両立できる環境整備のおくれや、高学歴化、結婚、出産に対する価値観の変化、子供に対する負担感の増大があると、こういう形で従来いろいろな形で指摘され、議論されてまいりまして、それをもとに90年からエンゼルプランとか新エンゼルプランなるもの、さらに少子化対策基本法というんですか、それらもろもろのもので対処してきたんですけれども、ことし前半、非常に問題になりました年金問題の折、出生率がさらに低くなっていると。年金の拠出の基本になる人口推計が、やはり崩れてきている。それら等いろいろあって、そういう形で市町村合併を進めてくださいということなっているんですけれども。
今回の合併で、企画課長どうなんですか。今私どもの町では少子化にどのくらい、これは健康福祉課長の方がいいですね、全体の中でどのくらいの予算を配分しているのか。それをこの先も持続することによって、少子化対策というのはうまくできていくと思っているのか。その辺について、ちょっと説明願えれば。
75 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。
76 ◯健康福祉課長(山内健逸君) 大まかなところしかつかんでいないんですけれども、町全体の予算からしまして少子化に対する経費の割合は、おおむね13%程度と把握してございます。なお少子化対策といいましても、今までの場合は子育てというよりも親が働きやすい環境を育ててきたと。これから、本当の子育ての環境をつくっていかなければいけないのではないかなと、そう感じているところでございます。
今後、青森と合併した時点で、それは解消されるのかということではございますけれども、それは今浪岡町もそうですけれども、国を挙げての次世代行動計画というものを今作成しておりまして、その計画書をもとに全国的に少子化対策に取り組んでいくことになってございますので、その計画書ができ次第、それに従ってまた作業を進めて行くのかなと思っております。
現在、町として少子化対策としてやっている事業としては、一つは保育所。それから大きなものとしては、乳幼児の医療費の助成事業。それから、来年度から県で見直しをしようとしている、教育委員会で出している「すくすく子育て支援事業」の助成。それから、第3子以降の県の助成を一部規制しようという方向で今作業を進めておりますけれども、これにつきましては、各市町村ではぜひ今の制度をそのまま継続していただきたいということで、町村会・市長会挙げて、県の方にお願いしているところでございます。その動向については、まだはっきりしたものが決まっておりませんので、県の方でどういう判断を下すかはまだこれからということでございます。現在わかっているところはそういう状況でございますので、ご理解いただきたいと思います。
77 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。
78 ◯4番(海老名鉄芳君) 私も、若干事前に資料をもらっておりまして、浪岡では大体全体の予算の中の13%くらい、こういう子供たちのために、少子化対策として使っているということなんですけれども。青森市の資料を持っていないものですから、私も取り寄せていないものですからわからないんですけれども、青森市の場合はやはり全体の予算の中では浪岡町よりも、恐らく四、五%低いと思うんです。大体すべての予算がそうなっているみたいですので。そういう中では、やはり今回合併の中でうたっている少子化対策と、これら等も私は非常に単なる言葉の遊びでやっていることじゃないかと、そう思っております。
分権の件につきましても、私もちょっと意見を述べさせていただきたいわけなんですけれども。先ほども申しましたけれども、一応私は、分権というものは、行政が余り関与していただきたくないというのが、これが一番の分権になると思うんです。ところが最近、国では何か知らないけれども、すべて道路1本つくるのにも規制があるような、そういう社会を目指しているなと、私はそう感じているんですけれども。
本来分権というのは、やはり国民に余り関与しない。例えば住基カードですか、ああいうものも本来は要らなかったんですけれども、そういうものをつくってみたり、そういう形で非常に肥大化しているわけなんですけれども。そういう肥大化しない行政というものをやはり国民も望んでいると思いますし、そうなるべきだと思うんですけれども。現実はそうなっていないのが、今のスタイルではないかと思うんです。
今回、市町村合併によって国の財政負担は確かに少なくなるんですけれども、一般住民の負担は減るかといったら減らないわけです、これね。企画課長、減らないわけですね、ふえるわけですね。ですから、本来の分権にはなっていないわけです。それを某議員は、あたかも「この先合併しますと、分権なのかな」と、そういう錯覚を起こしている方もあるんですけれども。そういうことなわけなんです。私はこれ以上それにつきましては。
具体的な件で、きのう奥瀬議員も非常にわかりやすい質問をしておりましたので、私もその方に変わりたいと思います。女鹿沢にバスは来るんですか。
79 ◯議長(福士銀一君)
企画調整課長。
131 ◯議長(福士銀一君) 教育長。
132 ◯教育長(成田清一君) OECDというのは、パリに本部がある経済協力開発機構という、日本語でしゃべれば、その言葉を一つ一つ取り上げたOECDというあれになっています。
133 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。
134 ◯14番(加藤智栄子君) けさちょうど読売新聞に、見出しでもすぐ私でもわかったんですけれども、「ゆとり転換・授業時間増・学力低下に対処」、この対処とか転換とかいう文字を、私はきょう読売新聞さんので初めて見た感じです。対処していただけるようなので安心したんですけれども。例えば、こういうことがもうわかっていたとか、予想していたから、この町はいち早く何か対処を、どこかとは違う、これを予想してこうなるという、「ゆとり教育は間違っているよ」というので対処したという例とかはないんですか。
135 ◯議長(福士銀一君) 教育長。
136 ◯教育長(成田清一君) 「ゆとり教育」と、こう一言で言ってきた、14年から本格的にスタートした新学習指導要領のことは、間違いだということではないと思います。ただ、今議員がおっしゃったように、ここ何日間かの間に、国際的な調査が二つ出ました。これはご存じだと思います。一つは、さっきお話にあった経済協力開発機構のOECDで調べた、読解力、数学的応用、それから科学的応用力、問題解決能力、これを調べるテスト。これともう一つは、国際教育到達度評価学会というところでIEA、ここで調査した基礎的な知識を対象にした調査と、二つ出たんです。一つはきょうきっと東奥日報なんかにも出ていました。
この二つの調査結果で、いずれもトップでなかったと。例えばOECDで調査したのでは読解力、これが大きく前回よりも下がったと。前回は読解力は8位であったんです。それでも大騒ぎしたんです。ところが今、今回の場合は14位であったんです。したがって、どうもこの読解力はすごく下がったのではないかと、こうして問題にしていました。数学の応用問題は、1位であったのが6位になったのです。そして科学的応用力は2位が2位のまま。それから問題解決能力は、今新しく調査したばかりの観点ですが、これが4位だと。
これが出たときにも、もう既に読解力が下がったのでと大騒ぎしておったのですが、今回また出た調査によると、中2の数学、前回のは高校1年生の調査です、そのOECDの調査は。今回のデータ、基礎知識を対象としたものでは、中学校2年生と小学校4年生対象なんです。これで調べたら、数学の問題では前回と同じ5位、5位と。シンガポールが1位です。それから理科は4位から6位になっていたと。それから小学校4年生は、数学は3位が3位のまま。理科は2位から3位になった。
こういう結果が出たものですから、大騒ぎというか非常に新しい学習指導要領のこれに問題があるのではないかという反省などもあり、文部科学大臣が「ゆとり教育」を反省して、「学習指導要領の全体的な見直しを進めなきゃいけないのではないか」という発言をしたと、これが最近のニュースなわけですけれども。
どのようになっていくのか、これは私たちはよくわかりません。中央教育審議会の方で、時間的なものをどうするのかとか、これをやっていくんだと、こう思います。
137 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。
138 ◯14番(加藤智栄子君) ありがとうございます。
やっぱり成績は悪いよりいい方がよくて、他国に負けないようにこの中央審議会が慎重に検討を進めていただきたいなと思います。この時間とか先ほど中央審議会だと言いましたけれども、では現在やっぱりゆとり教育の中での週休2日制という部分で、私はどうしてもひっかかります。児童館も関連あるんですけれども、先に児童館で言うと、平日は学校から児童館にそのまま行き、親が迎えにいくまでそう何時間もないけれども、土曜日に家から児童館に行くというのは、やはり距離とかもあるんです。そういうことからも、学校開放というふうにはもっていけないですか。
139 ◯議長(福士銀一君) 教育長。
140 ◯教育長(成田清一君) 児童館の放課後または土曜日等の学童保育というやつですか、そういう形のものとして学校を開放してやれないかと、こういうことなわけですけれども、確かに子供たちがそこしか集まる場所がなくて、児童館も整備されていないでということであれば、考えなきゃいけない問題もあると思います。そのときにその子供たちを見てくれる、把握してくれる、指導してくれる、そういう人たちもそれでは学校に配置しなければいけなくなると、こういうところなどが問題になるかと思います。ただ、土曜日学校開放、学校の先生方が全部見てくださいというわけにはいかないと、こういうことです。
141 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。
142 ◯14番(加藤智栄子君) 今聞いて、そうだなと思いました。やはり、地域の皆さん協力も必要ですね。
児童館の質問はしていいですか。(「どうぞ」の声あり)単純に五本松児童館の改修前に、たしかトイレとかそういうのは聞いたんですけれども、私が保育所のときにはもう何年もたっていたような建物だったと思うんですけれども、築何年でしょうか。
143 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。
144 ◯健康福祉課長(山内健逸君) 五本松児童館の建設は昭和46年ですので、大分古くなっております。トイレにつきましてはただいま改修工事作業中でございまして、もうじき改修されると思います。
145 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。
146 ◯14番(加藤智栄子君) 新築といっても多分無理だと思うので、終わります。
公園に移りたいんですけれども、通告どおり先に。きのう、私は美人川公園に行ってまいりました。通るよりとても広いことにびっくりしたんですけれども。まず簡単に、あのトイレは冬期間、冬の間使用禁止ということにしているんですか、それとも壊れたんですか。
147 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。
148 ◯建設課長(天内善磨呂君) 冬期間は使用を禁止してございます。
149 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。
150 ◯14番(加藤智栄子君) 冬期間というのがいつですかと聞くのもあれですけれども、雪が降ってから使用禁止でもいいんじゃないかなとふと思ってしまって。あそこに何のために行くのかなと考えたんです。よその市、例えば青森市からでもいいけれども、通りがかりちょっとトイレに行きたくなって、トイレらしいものがずっと奥にあったと。本当はもっと手前だったらもっと喜ぶと思うんですけれども、あの奥にトイレを借りに行ったときに、やっと近くまで行って使用禁止という紙が見える。雪が積もっていて「ああ、使えないな」というのは何となく分かっているんですけれども、雪も積もっていないのに、これは私だけでしょうか、使えたらなと思います。
あと、あの下に下りていきました、美人川公園。昔よく見た看板みたいな、お話みたいなのを書いてある、あれの管理というのは、やっぱり町ですか、細かく言うと。
151 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。
152 ◯建設課長(天内善磨呂君) 町管理でございます。
153 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。
154 ◯14番(加藤智栄子君) どうでもよさそうな話ですけれども、やっぱりトイレを借りに行って「何だろうこの公園、美人川と書いてある、どういうお話だろう」と見たいときに、ああいうふうに字が消えていると、とても読めない状態で意味がわからないので、ぜひとも管理をお願いします。
あとは、本当にきのう残念だったんですけれども、私は小さいときに「汚いな、古いな」と、でもそれが何となくお話のような、本当にそうなるんじゃないかなという夢があったんですけれども。きのう行ってみたら、言っていいのかわからないんだけれども、「うそ臭い、げー」というか、何というんでしょうか、人工の池と言っていいんでしょうか。昔の自然の遊水池だったから、とってもきれいな理想、そのお話がわかっちゃう、本当にそういうのがあったんじゃないのかなと思っていたのに、ああいう人工の池。「あれ」と思って、あれは本当にどういうつもりだったんだろう、つくるときの目的は。ただ新しくしたかったのか、お話とかそういうのは全然考えないのか、何というんでしょうか。これは多分私が女だから、そういう言い方ばかりするのかもしれないけれども、何かやっぱり古いからいいものだってあると思うんです。あれがどうしてああいうふうになってしまったのかとびっくりしたんですけれども、思いをお願いします。
155 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。
156 ◯建設課長(天内善磨呂君) あそこの場所は、いわゆる昔から言い伝えとして美人川だとか楊枝杉だとか、そういう町にとっても大切な場所なわけなんです。ところが、近年あそこの地区は荒れ放題になっていまして、せっかくのよい言い伝えが余りよくない状態ですと、非常に後世に残す財産としては好ましくないのではないかということで、確かに井戸を掘ってああいうふうな整備園になりましたけれども、ああいう形を整えて後世に残すという意味を込めて、公園として整備したというふうに私は聞いてございます。
157 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。
158 ◯14番(加藤智栄子君) そういう理由があったんですね。何か寂しい気もするんですけれども。
あと、公園にはいろいろな公園の種別があることを知りました。林本団地付近でよろしいんでしょうか、あの公園の管理は町ですね。あれは、林本の子供たちは、やっぱりあそこで遊び、夏場はあそこが公園と呼べる公園だと思っているらしくて皆行くんですけれども、もうちょっと皆で遊べるように整備はできないものでしょうか。
159 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。
160 ◯建設課長(天内善磨呂君) ご指摘の林本団地の、公園と言われているようですけれども、あそこの場所は開発の緑地なんです、本当は。開発緑地なんです。開発緑地を、事業者が整備したわけなんです。それを、周辺の方々が公園みたいに活用しているというのが状況でございます。ということで、確かに町で今管理はしておりますけれども、先ほど町長の答弁にもありましたように、そこのところは町内の方々とも協議いたしまして、管理とかそういうのもお願いしながら、より有効に今後も活用していきたいなと思っております。
ほかの開発緑地に関しても同様でございます。
161 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。
162 ◯14番(加藤智栄子君) もう一つだけ。では、小さい公園がだめなら大きい公園で。十三湖の道の駅、五所川原の夢野温泉近くの公園、田舎館の道の駅、多分田舎館の道の駅はご存じの方も多いと思うんですけれども、町長がよく「バイパスが通ったから駅前をよくして、町に人を呼びたい」というお話を聞いて、私はその十三湖とか五所川原とか田舎館を見ていて、とてもすごい人なんですね。それで、駅前開発もいいんですけれども、人を呼ぶ方法としてそういう小さい子から大きい子まで遊べるような、楽しい公園ができないものかなという願望なんですけれども、いかがでしょうか。
163 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。
164 ◯建設課長(天内善磨呂君) 当町は、先ほど町長の答弁にもありましたけれども、県内でも公園の1人当たりの面積はトップクラスなんです。それだけ公園面積は、浪岡当町は多いです。ということで、新たに今後大きな公園をつくるという構想は、今のところはございません。ただ、緑道公園でございますけれども、今の駅周辺整備事業、この中で緑道公園の一部なんですけれども、これを整備するという計画はございます。これは近年中に実施する予定でございます。
165 ◯議長(福士銀一君) 加藤議員。
166 ◯14番(加藤智栄子君) でも、本当は欲しいんですけれども、お母さん方は本当に「公園が欲しい、公園が欲しい」と言うんです、佐藤宅建さん。それで今幼児虐待も多いです。小さい子を育てていてよくわかるんですけれども、男の子とかは特に本当に走り回る場所、夏場だけでも自由に遊べる場所が、ぜひとも欲しいなと思います。すると、あの幼児虐待もちょっとは、もしかしたら減る可能性もあるのではないかと私は考えます。遊具でけがとかそういうのもありますけれども、やっぱり親もほっとできる、ちょっと見ていながらでも親子で楽しめる場所とか、お母さんと子供でちょっと行ってストレス解消できるような場所があればいいなと思いますので、これからもよろしくお願いします。終わります。
167 ◯議長(福士銀一君) 14番加藤智栄子議員の一般質問が終わりました。
本日はこれをもって日程を終了いたしました。
ご苦労さまです。
午後1時53分 散会
TOP▲ ©2005Aomori City Assembly. All Rights Reserved. 青森市議会ホームページ │ 青森市ホームページ...